元素周期表

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2014年5月17日 06:26

今朝の朝日新聞、中折り全面広告に魅了された。

それは、元素周期表。
「東京エレクトロン」という会社の提供によるものだが、”この1枚に、世界のぜんぶがある"とのコピーもステキ。
また、1つ1つの元素について、概要や用途がコンパクトに説明されており、非常に面白い。

眺めていて面白かったのは、「ウンウンベンチウム」や「ウンウントリウム」などの名称だ。
特に、「ウンウントリウム」は、日本で発見された新しい元素とのこと。
なんだかよくわからないが、誇らしい気分になる。

元素周期表は、原子番号1番の水素から始まり、20番のカルシウムまでは、暗記した記憶のある方も少なくないと思う。
「水兵リーベ僕の船な、間があるシップス、クラークか」と、勝手に字を当てはめ覚えたものだ。

車掌長の高校時代の担任は、3年間変わらない仕組みだったが、その担任が物理の教師であった。
そして、高校2年の物理の授業で、文系であろうが理系でなかろうが、「一般常識」として覚えておけ、という問答無用的な指導で覚えさせられた。

また、単に覚えさせるだけでなく、世の中に存在するもの(物質)が全て、この一覧表に収まっているとして、興味深い話を幾つもして下さった。

そして、どんな学習も身近なものを例示し、それらが遠い存在、自分に関係のない物事や出来事ではない、という考え方や、物事の見つめ方を教えていただいたように思う。

どの高校でも文系や理系などにクラス分けをして、効率的な進路指導や学習を進めているが、車掌長の通った高校はそのような「普通」の学校ではなく、「変わった」「面白い」学校であった。

ゆえに、あえて分類すれば文系の車掌長も、物理や化学、数Ⅲまで必修で履修した。
逆に、理系の者も、入試には全く関係のない古文や日本史、世界史、地理などが必修であった。

当時は、進路とは関係のない無駄な勉強と思ったこともあったが、単に「ツメコミ」でない授業はどの科目も楽しかったと記憶している。

そして、この歳になって察することができるが、教師一人一人の一回一回の授業の準備は、さぞかし大変だったであろう…と、今さらながら感謝の念が込み上げてくる。

今朝、この元素周期表を見つめて、そんな恩師のことを懐かしむ時間旅行を楽しめた。
この全面広告は保存版として鞄にしまい、通勤の電車の中や所用で空いた時間に眺めて楽しもうと思う。
 

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