祝・神戸ポートタワーの国登録有形文化財

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2014年7月19日 06:05

昨日、神戸ポートタワーが、国の登録有形文化財(建造物)となった。

1963年に建てられ、50年余り神戸港のシンボルとして多くの人に親しまれている。
このタワーの魅力は、何と言ってもその優美な姿…

鼓を長く引き伸ばしたような外観は、日本に数あるタワーの中でも唯一無比。
タワーではないが、金沢駅東口に登場した「鼓門」を見たときも、神戸ポートタワーを思い出したものだ。

神戸ポートタワーは、車掌長が大好きな日本2大タワーの1つ。
ちなみにもう1つは、「東京タワー」!

そして、その外観の「赤」色が何とも良い…
東京タワーもそうだが、当時の航空法で赤色にしたのであろうが、背後の山々の緑と、海や空の青さに映えて、とても美しい。

神戸ポートタワーの高さは108m。
スカイツリーをはじめ、高さを競う超高層ビルが乱立する今のご時世では、見栄えのしない数字かもしれない。

しかしながら、車掌長が初めて訪れた小学2年生の頃は、その高さと、赤い塔が浮かび上がるようにライトアップされた姿に感動した。

今は亡き母方の伯父が、日本で初めてのライトアップであることを教えてくれたことを思い出す。
車掌長は、学校の長期休みになると、よくこの伯父の家に預けられた。
当時はよくわからなかったが、大人の事情があったようだ。

親がいない寂しさを紛らわそうとしてくれたのか、伯父は関西の名所をあちこち連れて行ってくれた。

ポートタワーは、東京から親が迎えに来たときに、伯父が案内してくれた。
また、何故だか、そのとき買ってもらったタコ焼きがとっても美味しかったことを覚えている。

あれから、何度かポートタワーを訪れているが、今般の登録の報を知り、久しぶりに昇ってみたくなった。

当時は突堤にあったタワーも、いまは埋め立てが進み、商業施設群と一体的になってしまったが、その美貌に変わりはないであろう。

 

 

コメント(2件)

希望者挙手さんからのコメント(2014年7月22日 00:56投稿)

こんばんは

登録有形文化財といえば、犬吠埼灯台の霧笛舎も答申されましたね。

迫力ある、それでいて少し悲しげに聞こえた、あの霧笛の音が消えてしまったことは寂しい限りです。




車掌長さんからのコメント(2014年7月22日 05:35投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます

犬吠埼の霧笛、どのようなものだったのか…
希望者挙手さんがお聞きになった音を追体験したく、調べて聴いてみました。

30秒間隔で5秒の音を放つ、独特な音色でした。

この音色で、2008年3月31日まで100年近く、犬吠埼沿岸を往き来する船に、霧が出た際の「音の信号」で海の安全に寄与してきたのですね…

今やGPSが発達し、霧笛は無論のこと、灯台さえも必要がないと言われているようです。

灯台といえば、その維持・管理を行い灯台を守ってきた「灯台守」(とうだいもり)という仕事を思い出します。

国内の灯台も今や全てが無人化されているそうです。

小学校の音楽の時間に、「とうだいもり」という唱歌を習いました。

今も部分的に覚えていますが、「思えよ とうだい まもる人の とうときやさしき 愛の心」というフレーズが印象に残っています。

灯台も霧笛も、今のデジタルとは正反対となる、アナログな手法で視覚、聴覚的に信号を伝達する手段です。

しかしながら、安全にはハイテク&ローテクのハイブリッドで、二重、三重のあらゆる方策を張り巡らすことが最善だと思います。

そして、そこにかかる物的・人的コストは、社会的に評価や承認されるべきであってほしいと願います。

いまや霧笛の音色も、郷愁の中でしか活きえませんが、日本人は昔からの技術や伝統や文化を、効率化や合理化を掲げれば、何でも切り捨てられる伝家の宝刀とばかりに、それを乱用しすぎているように思え、寂しい限りです。

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