時刻表

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2015年1月 3日 20:15

中島みゆきさんが、「時刻表」という曲の中でこう歌う。

♪今夜じゅうに行ってこれる海はどこだろう
人の流れの中で そっと時刻表を見上げる

ここで歌われる時刻表は、車掌長の所有する冊子のものとは違うが、共通するものがあるように思われる。
それは、自分自身をどこかへ連れて行ってくれる道先案内人のような存在ではなかろうか…と。

大晦日、久し振りにNHK紅白歌合戦をほぼ全て観た。

それは、出場2回目となる中島みゆきさんを見たかったことが大きな目的であった。
初回は極寒の黒部ダムのトンネル内で、プロジェクトXのテーマ曲である「地上の星」を歌い、とても印象に残っていた。

あれからちょうど干支が一回りした今回は、同じくNHKの連続テレビドラマ「マッサン」で使われている「麦の唄」を歌った。

最近は独りで歌う歌手が本当に少なくなったので、特に中島みゆきさんや、三輪明宏さん、福山雅治さん、松田聖子さんが歌う姿には、感銘を受けるものがあった。

グループで歌う方々を批判するつもりはないが、歌うのか、踊るのか、どちらかにしてもらえれば幸いだ。

ところで、時刻表は過去の時代や出来事を見つめる楽しみもある。
その醍醐味は、今後ゆっくりとこの「哲×鉄」でご紹介したり、皆さんとともに時間旅行を楽しんでゆければ…と考えている。

過去の時代や出来事と言えば、2015年は大きな節目を迎えることが多いことに気付く…
主なものを、ざっと日付順に並べるだけで下記のようになった。

1/17 阪神・淡路大震災から20年
3/20 地下鉄サリン事件から20年
4/25 JR宝塚線脱線事故から10年
8/6  広島原爆投下から70年
8/9  長崎原爆投下から70年
8/12 日航ジャンボ機墜落事故から30年
8/15 終戦から70年

そのどれか1つだけでも、日本人にとって、悲惨かつ甚大な惨禍や事件・事故が、これほど大きな節目を幾つも迎える年も珍しいと思う。

また、見方を変えると、過去のこうした傾向から未来を見据えれば、今年は「何かが起きる!?」と心配してしまう…

もちろん、これは全く科学的ではないが、用心するに越したことはない。

それは、天災や災害への心構えもそうだが、戦争という人災も、身近に迫っているかもしれない…
日本人は「平和ボケ」と言われて久しいが、戦争で不当に利益を得たり、自らの地位を保持する為に戦争をしたい人間は、世界中に少なからず存在することを注意しなければならないだろう。

憲法で自由権と位置づけられる「精神の自由、身体の自由、経済活動の自由」のように、思想や信条、言動や人身の自由、日常生活上の自由、教育の自由、旅の自由etc…を享受できるのは、空気のような「平和」があってこそのもの。

そんな日本にいると軽視しがちな、されがちな、これらの「自由」が、世界を見回すと、いかに困難かつ侵害された人々が多いかは、昨年ノーベル平和賞を受賞したマララさんの言を借りれば容易に想像できるだろう…

さて、そろそろお開きとしたいが、中島みゆきさんの曲には、車掌長も大好きな「ヘッドライト・テールライト」という歌もある。

♪行く先を照らすのは まだ咲かぬ見果てぬ夢
遥か後を照らすのは あどけない夢
ヘッドライト・テールライト
旅は終わらない

車掌長も自身の行く先を照らす前照灯と、歩んだ道をほのかに照らし残す尾灯を大切にしたい…
そして、その歩みのダイヤを記した自身の「時刻表」と共に歩みたい。

そんな年頭の所感を抱いた…

(追伸)

新年あけまして おめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます

哲×鉄はおかげさまで今春4周年。
また、乗務日誌も今回が250回の節目となりました。

有識者や専門家さえ「想定外」と予想を誤る、この混沌とした不透明な世の中を、有意義に生きて心豊かに暮らしてゆくには、「人と同じ」や「長いものに巻かれて」いては実現しないし、それでは1度きりの人生がモッタイナイ、ということに、最近になってようやく気付きました。

乗務日誌は、そんな「気付き」を車掌長自身の備忘録的に綴っているつもりです。

ゆえに、本年も勝手気ままに、想うこと、考えることを綴ってまいりますが、よろしければまた1年間のお付き合いをいただければ幸甚です。

末筆ながら、「哲×鉄」ご愛読の皆様に、幸多き年であることを心からお祈り申し上げます。
 

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