キリ番

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2015年2月13日 04:36

昨日、毎日新聞が創刊50000号を迎えた。

創刊は1872(明治5)年2月21日とのこと。(2/21は旧暦)
日本の新聞社で5万号を迎えたのは「初」と書いてあった。

調べたら読売が1874年、朝日が1879年の創刊であった。
明治5年といえば、車掌長はすぐ「鉄道開通年」を思い浮かべるが、今日まで143年もの間、毎朝新聞を発行してきた歴史には敬服する。

また、宅配制度によって各戸(かっこ)に配達されるのも、日本の新聞社の美点だと思う。
この場を借りて、日々新聞を配ってくださる皆様に、心から感謝とお礼を申し上げたい。

もちろん、世界にも配達の仕組みはあるようだが、ある程度の人口を擁する都市や町に限って運用されているようだ。

ところが、日本は離島やへき地でも、各戸へ毎日届けてくれる。
それこそ、1軒のお宅へ届けるのにバイクや車で数十分を要するような場合でも…

それは、今日の経済重視社会において、「非効率」や「不合理」と言われるだろう。
また、ネット社会においては、スマホ等で電子購読できると言う御方もいるだろう。

どちらも時代に即した意見であり、考えだ。
わざわざ「人」がその「労力」と「時間」と「お金」をかけて届けることに釣り合うか…と、経済的見地から疑問を抱くのも理解はできる。

しかしながら、新聞に限らず郵便や鉄道という非常に公共性の高い社会サービスは、「儲かる」「儲からない」という「白or黒」で判断すべきではない、と車掌長は考える。

そして、そこにはどんな事情の人が住んでいるのか…という想像力を膨らませてほしいと願う…
皆がみんな、PCやスマホを所有し、車を運転し、自力で歩ける人ばかりではない。
また、生まれ育った土地に愛着があり、住み続けたい人も沢山いる。

効率が悪くても、人が少なくても、そこに住んでいる人へ全国同一料金で読めたり、届けてもらったり、乗れたりすることが、「日本に住んでいて良かった」と、言える、思える、誇れるような、そんな国であり続けてほしいものだ。

次に毎日新聞が10万部を迎える頃、いったいどんな社会になっているのだろう…と妄想する。
今後、よほど生命科学が発達して寿命が延びない限り、現在生きている者が、その時代を確かめることは不可能だが…

車掌長が所有しているJTB時刻表も、古代エジプト文明のパピルス巻物とは言わないが、当時はこんな「紙」で、鉄道の時間を調べてました…のような「史料」になっているかもしれない。

なにはともあれ、日本で最初に5万号を達成した毎日新聞に、今後もエールを送りたい。
 

コメント(2件)

希望者挙手さんからのコメント(2015年2月15日 02:06投稿)

こんばんは

来年の私の大台の誕生祝企画、ありがとうございます。
今から楽しみに待たせていただきます!

ところで、50,000号、143年という数字から、私は四万六千日(しまんろくせんにち)を思い浮かべてしまいました。(キリ番とはちょっと違いますが・・・笑)

浅草寺で「ほおずき市」が開かれる7月9日と10日は、四万六千日の縁日とも言われ、この日に参拝すると46,000日(126年)分のご利益があると言われています。

ちなみに、一升分の米粒が46,000粒あることから、一升と一生をかけて四万六千日といわれるようになったそうです。つまり、一生分のご利益があるということですね。

そして、この二日間限定で授与される「雷除札」というお札があり、私、一昨年にこのお札を授かったのですが、その頃から人生の流れが良い方向に戻り始めたのかなと、今になって感じています。

126年分のご利益があるのなら、もっと早くお参りしておけばよかったと思ったりもしますが(笑

実は、50,000号と聞いて思い浮かべたものが、もう一つ・・・
ハナ肇とクレイジーキャッツの「五万節」です(笑
「サバ言うな、このヤロー!」のフレーズが耳に残る曲ですが、たくさんあったことを五万回など、五万という数字で見栄を張るという面白い曲です。
今度、機会がありましたら、カラオケで唄いましょうか?(笑

やはり、毎日新聞の50,000号は偉大な数字ですね。

車掌長さんからのコメント(2015年2月15日 06:53投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます

しまんろくせんにち…
今回も大変素晴らしいコメントを、ありがとうございました。

数字にちなんだ日本文化の奥深さや、人々が自分では操作できない災いを避ける願いは、どんな時代になっても変わらない人間の営みを尊くを感じます。

希望者挙手さんも、そのご利益があったようで、大変喜ばしく読ませていただきました。

ところで、一升の米粒の話からの連想ですが、宝くじの当選確率を米粒に例えますと、このようなイメージになるようです。

仮に、一升がお米46,000粒としますと、一升はお米約1.5㎏だそうですが、ジャンボ宝くじの1等当選確率は、10,000,000分の1と言われています。

そうすると、217升余、つまりお米325㎏余中の僅か1粒が1等賞となります。
普段、スーパーで見かける5㎏の米袋にしてざっと65個分。
この中に1等賞であるお米1粒があるということになります…

う~ん…
やはり宝くじとは、買ってから当選番号が発表されるまでの「夢を見る時間」を買ったのだなぁ…と痛感。

末筆ながら、久々にカラオケも良いですネ!
その「五万節」も、ぜひ聴きたいと思います!

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