哲×鉄ブログ本線車内放送⑭

カテゴリー:⑪番線:哲×鉄 車内放送 2016年4月 5日 03:45

本日、「哲×鉄」はおかげさまで開設5周年を迎えました。

5年前、平成23年4月5日の語呂並びに合わせました。
そして、長年愛読し収集してきたJTB時刻表のご紹介や、それにまつわる事柄を、私的なエピソードやテーマで気ままに綴るサイトとして標榜し、現在に至ります。

目下、時刻表アーカイブの全線開通を大きな目標にしておりますが、なかなかまとまった時間が確保できず、工事の進捗が芳しくないことは課題だと思います。

一方、日々の出来事や心に触れたことを、「時間旅行」という概念で記録してゆく乗務日誌は、車掌長のライフスタイルでもある"コツコツ”と地道に歩めております。

乗務日誌は「変わり者」を自認する車掌長自身の生活記録のように思います。
ゆえに、自身の想いや考えを勝手気ままな切り口で綴っていますので、お見苦しかったり、お読みになる方々と異なる価値観も多々あろうかと思います。

そのような不十分さをご承知の上で、今後も末永くともに、お付き合いいただければ幸甚です。

また、先日も車内放送でお知らせいたしましたが、「哲×鉄」開設5周年も絡めた一里塚として、「時刻表神社」を創建できましたことは、保線区の方々に心からお礼申し上げます。

「哲×鉄」が最終的に目指したいとボンヤリ思うことは、時刻表が単に交通機関の時刻や料金を調べる媒体ではなく、「時間の使い方」や「人生の生き方」をプランニングするのに欠かせない相棒であることを、「形」にしたい…ということです。

その「形」は、今後のんびりと姿を現すことになろうかと思いますが、ともに、そのような「時間旅行」をお楽しみいただければ嬉しいです。

たった一度きりの人生、その終焉を迎えたときに初めて、ひとは自身の人生の通知簿を授かるように思います。

ちなみに、車掌長は子どもの頃から、学期末ごとにもらう通知簿に「優秀」とは無縁でした。

むしろ、ボトムに近い科目をたくさん背負いながら、落胆したり、負担に感じたり、面白くなかったりしたものです。

そんなときに、自身を慰めたり、励ましてくれたり、気晴らしになった「心の友」が、日本交通公社(現JTB)時刻表でした。

人生の大半の時間は、上手くゆかないことばかりであることを、経験上心得ています。

だからこそ、将来少しでも、自分の「時間」や「心持ち」を有意義にするために、「今」が大切であり、「過去」の数々の失敗も自分なりに糧にして、「未来」を見据えることが可能になると思います。

子どもの頃、運動会や球技で校庭に白い線を描く「ライン引き」という道具がありました。

誰かが薄っすらと書いた上をなぞるだけであれば、容易に直線が引けますが、自身で直線を引くためには、さきほど引いた軌跡を振り返り、これから向かう場所を確認しないと、真っ直ぐな線を引くのは困難です。

しかしながら、自分なりに真っ直ぐ引けたなぁ…と実感できると、喜びも大きかったように思います。

人生のライン引きも、真っ直ぐ引きたいのに、紆余曲折してしまうのが常であるように感じます。
他人が薄っすらと導いてくれる下書きをなぞったり、多くの人が引いた線の跡を引くのは、面白くないようにも思います。

そんなことを「時刻表」は教えてくれました。

今後も、後を振り返りながら、前をよく見ながら、真っ直ぐな線を引けるように、努力しようと思います。

そして、いつの日か最後に授かる通知簿を、納得のゆくものにできるよう、コツコツ歩んでゆこうと思います。
 

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