「エターナリー」と「翼をください」

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2016年9月 5日 20:50

今日は仕事で車に乗る時間が多かった。

車掌長は仕事で独りで車に乗る時は、カーラジオを聴き流す。
1つ目の番組で、ふと昔聞き慣れた曲が偶然かかっていた。

チャップリンの映画「ライムライト」の主題歌として流れる、”エターナリー”(テリーのテーマ)だった。

この曲は車掌長の出身中学校で、16時になると校内中を静かに流れた。
そして、曲の半ばで放送委員が下校を促す定型文を読む、ルーティーンであった。

3年間聞き慣れた耳は、ふと、今日の車中で流れたメロディーに、意表を突かれた。
今思い返せば、下校の合図として、なかなか粋な曲を流していたのだなぁ…と思う。

午後、用事を済ませ再び車中の人となり、ラジオのスイッチを入れた。
すると、今度は「翼をください」を耳にした。

番組の趣旨は、ヒットしたB面の曲というものであった。

「翼をください」は、フォークグループの"赤い鳥"が「竹田の子守唄」のB面曲として発表した作品とのことであった。

車掌長世代だと、中学時代の合唱コンクールで、必ずどこからのクラスが唄っていたのではなかろうか。
また、「気球に乗ってどこまでも」や「大地讃頌」なども、人気のある曲だった。

下校の音楽や、合掌コンクールで唄った曲を、偶然にも続けて耳にし、中学時代への時間旅行を楽しんでしまった。

35年以上も前のことなのに、"記憶"というものは一瞬にして、「今」とを結びつける不思議な力がある。

確かに、自分自身が一日一日と歩んできた道だ…

その一日一日を全て、克明に覚えてなどいない。
だが、それら時間の積み重ねの生成物が、今の自分であることは、紛れもない事実。

いみじくも、森山良子さんが「エターナリー」の曲で、こう歌唱する。

♪こんなにも あなたを
愛せるのは きっと
人から人へ 伝えられる
命をもらった からでしょう

この想いは、無意識に車掌見習へ向けられる…

彼も今月、4歳の節目を迎える。

まだまだ、見るのも、聞くのも、触れることも
初めてのものが多く、ビックリして泣くことも多いけれど
そんな一瞬、一瞬の君への記憶を
車掌長も専務車掌も、大切にしてゆこうと思う。

まだ、まだ、発語がおぼつかなくても
自分の気持ちや考え、想いを、拙(つたな)くても、自信を持って伝えてみよう。
きっと、それを理解してくれたり、受け止めてくれる人がいるはずだ。

大切なことは、君が負い目を感じたり、卑屈になったり、ネガティブにならないこと。

いつの日か、君に人生のライムライトが当たる時
そんな幼かった頃の日々や出来事を
きっと、懐かしく舞台の袖で見る、年老いた自分達がいるのだろう…
 

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