車掌見習と初の鉄道ふたり旅

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2017年2月26日 06:18

昨日、車掌見習と小旅行に出かけた。

その背景は、専務車掌が所用で半日出掛ける為、ならば上司・部下の男ふたり旅に出ようと考えた由。ただ懸念が一つ、車掌見習が専務車掌と離れて半日を行動できるかどうか…であった。

だが、それは杞憂に終わった。

当日未明、車掌見習のために乗る列車リストを作成した。
乗る駅と列車名をひらがなで表記し、乗る順に番号をつけ、列車の画像も入れた。
それは下記のような旅程となった(画像略)

①しんじゅく おだきゅうロマンスカー(EXE)
②ふじさわ えのでん
③えのしま しょうなんモノレール
④おおふな なりたエクスプレス(E259けい)
⑤とうきょう かいじ(E257けい)
⑥はちおうじ スーパーあずさ(E351けい)

車掌見習はひらがな、カタカナとアルファベットの最初の方は読め、JR・私鉄特急の名称や車両形式もだいぶわかるので、この用紙を見せたら小躍りして喜び、車掌長と行くことになんの支障もなく事が動いた。

専務車掌が車内で食べるお弁当を作り、いざ、車掌区最寄のバス停から新宿駅へ。

昼前に出発したロマンスカー車内で早速ランチ。
車掌見習はふだん残すようなおかずも完食、車掌長は駅売店で買った好物「深川めし」を頬張った。

最近のテレビ番組で車掌見習が好きなものは、BS12チャンネルで放映中の「鉄道ひとり旅」。
ダーリンハニーの吉川お兄さんが、淡々としたコメントを発しながら、全国各地の鉄道を乗り歩く内容で、車掌長も楽しく視聴している。

その番組をマネて降りる駅ごとに、「今日は○○駅にやってきました」と、駅前でふたりで発し合った。
一方、各駅での乗り換えでは結構歩いたり、階段を昇降した。エスカレーターがあっても、階段を使いたいというので、車掌長には良い運動にもなった。

各列車の車内では、車掌見習と鉄道クイズに興じ、すれ違う列車名や形式、通った駅名などをお題とした。
日常、「話す」訓練やコミュニケーションに励んでいるが、発語しにくいこれらのさまざまな単語を、車掌見習なりに一所懸命に言おうとしている姿は、まことに健気(けなげ)で愛しい。

しかしながら、他の乗客がそのやりとりを見れば、不思議な親子、もとい上司・部下に映ったであろう。

また、昨年暮れ頃から、JTB時刻表のピンク頁にある列車編成表に興味を示し、どの列車の何号車が自由席だ、指定席だ、グリーン車だ…などと、それぞれのマークを見て確認するのが好きなようで、今回もJR特急の先頭から最後尾までの編成を各号車を見ながらふたりで確認した。

乗る列車が残り2本となった「かいじ」で、車掌長もホッとしてビールを1本買い、車掌見習はオレンジジュースで乾杯。

ところが、その1本で急に用足しが多くなり、しょっちゅう車掌見習をトイレに同行させてしまい、厠で過ごす時間が多く、申し訳ない状況になってしまった。

最後のスーパーあずさに乗って無事に新宿着、全行程を完遂できた。
車掌区へ帰るバス乗降場に向かうと、所用を終えた専務車掌が待っていた。

車掌見習は満面の笑みで駆け寄り、専務車掌も久々に子育てから離れた時間を過ごせた充足感も相まって、感動の抱擁シーンを見せてくれた。

車掌見習と初の鉄道ふたり旅だったが、今後もシリーズ化しそうな大成功であった。
 

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