15分500円のパーキング

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2017年7月12日 19:21

暑中お見舞い申し上げます…

とは、梅雨が明けてから言うべきフレーズ。
しかしながら、フライング気味に口にしたくなる今日この頃の猛暑。

今週は東京都心の再開発の槌音で賑わう某所で仕事をしているが、コインパーキングの高さに驚愕した。
しかも、最大料金のある所や、単価の安い枠は全て満車…

不本意ながら、15分500円というスペースに停めざるおえない状況に閉口した。
こんなところで引き合いに出すのも、これまた不本意だが、専務車掌の某県実家近くの私鉄終点駅前は、1日停めて600円ほどだ。

駐車料金を気にしながら、所用を1時間余りで切り上げたものの、精算額は2500円也。
もちろん、それは立替えるのみで車掌長の懐には影響しないが、何か解(げ)せない…

最近は80年代後半から90年にかけてのいわゆるバブル景気を超える景況とのこと…
人手不足が言われて久しいが、現に働く側にとっては、「どこが好景気?」と思ってしまう。

大企業の内部留保も過去最高のようだが、働く者への分配は雀の涙にも満たないのが実感だ。

働く人間など、使う側にとっては、単なる「道具」「消耗品」なのかもしれない。
安く順応に使える無抵抗な若者の方が、今の使用側には扱いやすいのだろう。

本来であれば「褒美」とは、他者や目上の者から与えられるモノだと思うが、それが乏しい、或いは期待できない今日日(きょうび)は、自分で自分にご褒美を与えるという、何とも慎ましいというが、「セルフ」時代もここまで来たか…と嘆かわしい状況になってしまった。

伸び悩む給与で、かつ、ご褒美も評価もセルフで…
どんなに「働き方改革」が叫ばれても、真剣に取り組もうとしない財界や政府にしてみれば、そんなささやかな行動を、せせら笑っているようにも思える。

上述の15分500円のパーキングも、個人で停められるものなら停めてみろ!、と見下されているようで、その街全体が虚しい空間として目に映り、長居したくない気持ちになる。

おそらく、東京オリンピックという祭りが終われば、大暴落するであろう地価やマンション、ひいてはこんなコインパーキングの異常相場も、その時になって振り返れば、何の実態も無い徒花(あだばな)だったと思えるのだろう…

今は堅実に暮らして「吉」。
そんなことを思わされた、クレイジーなコインパーキングの話…
 

 

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