卒・さいたまスーパーアリーナ

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2018年8月21日 04:40

先日、さいたまスーパーアリーナを訪れた。

著名アーチストのコンサートではない。
これで3度目となる「おかあさんといっしょ スペシャルステージ in さいたま」だ。

車掌見習が好きな番組のひとつ、NHK「おかあさんといっしょ」を生で見せてあげたい…と、初めて訪れたのは2014年、車掌見習がもうすぐ2歳になる夏だった。

アリーナの前庭となるような「けやきひろば」が印象的だった。
人工地盤に沢山のけやきが、縦横無尽に等間隔に幹や枝を伸ばし合い、暑い夏の日差しを遮ってくれていた。

ケヤキは埼玉県の県木だそうだが、車掌長はケヤキが大好きだ。
初めてそう感じたり、ケヤキという木の名前を知ったのは、小学5年の夏、杜の都と言われる仙台を訪れた時だった。

青葉城跡の伊達政宗像から、歩いて仙台駅へ戻る道すがら、広瀬川の川面を眺めたり、涼しげな青葉通りのケヤキ並木を歩き、子どもながらに癒される想いを感じた。

ちょうど、さとう宗幸さんの「青葉城恋唄」が流行っていた頃で、恋の「こ」の字も知らない時分に、「あのひとはもういない…」などと、口ずさんでいたのが、可笑しく思い出される。

そんなケヤキの思い出に浸りながら、スーパーアリーナのケヤキを見るのも、これで最後になるだろうと思った。

思い振り返れば、このスペシャルステージも、初めて車掌見習を連れてきたときは、テレビで視聴していた家の環境と違い、会場が暗かったり、音響が大きすぎてビックリしてしまい、泣いてばかりであった。

時を少し置いて、2回目は昨年だった。
だいすけお兄さんが番組を卒業し、新しい歌のお兄さんとお姉さんがデビューした夏だった。

そして、6歳を目前にした今夏。
車掌見習は、同番組をあまり見なくなったが、これで最後に卒業と思い、チケットを購入。

ステージが始まっても、音響や暗さに驚くこともなく成長を感じた。

1時間のステージが終わり、皆が出口へ一斉に向かう人の波の中、迷子にならないように、しっかりと手を握りしめた。

まだまだ、車掌長の掌に収まる小さな手だが、こんなふうに手を引いて歩くことも、次第になくなってゆくことだろう…

今までは、手を離さず
これからは、目を離さず
もう少しお兄ちゃんになったら、心を離さず…

最近は、時刻表を一緒に見ながら駅名や列車のスジを追い、楽しめるようになった車掌見習だが、どんどん旅に連れ出し、やがて一人で行けるように、そして、自身で考えて選択し、行動できるようになるよう、そんな成長を見守ってゆきたい。

今度、スーパーアリーナのケヤキを、車掌見習と見る機会があれば、その頃どんな感慨に耽(ふけ)ることができるのか…

それは、そのとき、枝葉の梢も頼もしくなった、このケヤキたちに聴いてみようと思う…

 

 

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