ビクトリーはくと

カテゴリー:⑤番線:feel the season方面 2018年12月30日 20:22

この時季、時刻表上に一年に一度だけ走る列車が現れる。

毎年2月25日の「上り」のみ運転される、全車指定席の「ビクトリーはくと」号が、それだ。
鳥取大学駅発、大阪行…

その日付と始発駅から、勘の良い方はお気づきだろう。
そう、この列車は国公立大学の2次試験日に、受験生の便宜を図る列車だ。

今年もこの列車が運行されることを時刻表で確認し、一年を締めくくることを実感する…
殊に、今年は「平成」最後の年の瀬…

ざっくりではあるが、昭和を20年、平成を30年生きたのが、車掌長の人生。
長さで言えば、平成の方が長いのに、昭和の方が印象深いのは、ひとえに「鉄道の醍醐味」を味わった最後の世代だからかもしれない。

「最後の世代」と言い切るのは、いささか主観が過ぎるかもしれない…

しかしながら、その根拠は、夜行列車や寝台列車、急行や長距離鈍行(特に旧型客車)に乗車した経験と、それらの列車へ寄せる郷愁、愛着の有無にあると思う。

「ビクトリーはくと」の話から脱線してしまったが、今年もあと大晦日を残すのみとなったいま、この一年「乗務日誌」をお読みいただいた方、またご乗車(コメントをくださった方)いただいた方々に、心からお礼申し上げたい。

車掌長の乗務日誌における物言いは、独善的であると常々認識している。
そして、閲覧回数や「いいね!」の数は、全く関心が無いので気楽に綴っているし、それを表示する機能も価値を見い出せないゆえ、付していない。

いや、正確に言えば、これは単なる、車掌長個人の人生の備忘録に過ぎない。
一定の時を経て、自身が振り返ったときに、あの頃はまだまだ青かったなぁ…と、振り返るためのタイムカプセルを、たまたまどなたもリアルタイムで閲覧できる状態になっているだけのことなのかもしれない。

しかしながら、もし、全く見知らぬ方がご覧になって、「こんな考え方、生き方もあるのだなぁ…」と思っていただけたなら、それは望外の喜びである。

【以下、車内放送】

末筆ながら、いまこれをお読みくださっている方々におかれましては、迎える年もどうぞ佳き年となりますよう、心より祈念いたします。

また、更に近しいところにおられる皆様におかれましては、今年も大変お世話になり、誠にありがとうございました。

仕事でお忙しい方も多いと存じますが、どうか心身とも大切になさって、今後とも末永くお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。

ちなみに、「心身ともに大切に…」とは、お恥ずかしながら、心身どちらも壊したことのある車掌長が、切に願うことであります。

冒頭の列車名を引合いに出せば、他者へ勝つことが「ビクトリー」なのではない…と、思います。

むしろ、自身の弱さを知り、そんな自身と上手く付き合うなかで、好きな言葉である「My pleasure」のように、誰かの役に立ったり、喜ばれたりすることを糧にできる生き方の方が、結果としては「ビクトリー」なのではないか…と考えるようになりました。

今日は本年最後の乗務でしたが、珍しい時間に乗務したせいか、脈絡のないまま、ここで失礼いたします。
 

 

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