祝・東京タワー開業60周年

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2018年12月22日 04:53

今朝の新聞、12月23日に東京タワーは還暦を迎えるとの記事。

明日、還暦祝いの「赤いちゃんちゃんこ」をイメージし、赤一色にライトアップされるそうだ。

Tokyo Tower…
車掌長は高い所が大好きだが、東京タワーは最も愛しき美しき塔だと思う。

東京のシンボルでもあり、車掌長自身が高校時代に日々見上げ、いま振り返れば、その時期が人生転機としてのエポックメーキングの象徴として目に映る…

よく学び、よく遊んだ高校3年間。
今までの人生の中で、一番勉強したように思うほど、「学び」が楽しかった。
(ここでいう勉強は、単なる受験を目的としたものではない)

また、沢山の旅に出ることを担保する学校の休みも、都内随一ほどにあったように思う。
そして、自身の進路選択に大きな影響を与えてくれた某恩師との出会い…

そんな昔の時間の記憶が、東京タワーを見ると鮮やかに蘇る。

今でこそ、日が暮れて塔全体を美しく浮かび上がらせるライトアップも、当時はその輪郭がわかる程度に、荒い間隔でライトが点々と灯るだけの非常に簡素なもので、ライトアップには遠く及ばないものだった。

そんな夜の光景であっても、高2の秋、学園際の終わった夜に、或る人と見上げたタワーには感動したものだった。

その人は、その夏に旅先の信州で出逢った女子。
旅を終えた後も、文通を重ねお互いの学校の文化祭にも、招き招かれたりした。

いまのような、携帯やスマホの無い時代で良かった…と、心から思えるほど、「文通」という通信手段による「私信」のやりとりは、自身を向上させる美点があったと思われる。

そして、家人の誰よりも早く、自宅のポストを覗くのを楽しみに帰宅を急いだものだった。

そんな甘酸っぱいような想い出も消し飛ぶほど、いまの東京タワーの夜景は眩いほど美しく、エレガントだ。

たまに、親戚や友人が上京した際、東京タワーを案内することがあるが、150mの高さにある大展望台は、周囲の高層ビルが増えすぎて、以前ほどの大展望ではなくなってしまったことを感じる。

しかしながら、或る一角に見える母校の学び舎や猫の額ほどの狭小な校庭を俯瞰すると、過去の車掌長がそこにいるような錯覚を抱くほど、そこだけは、昔とほぼ変わりない…

東京タワーの還暦祝いに寄せて、車掌長自身の時間旅行を楽しんだ朝であった。
 

 

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