せとうち

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2019年2月 2日 05:50

1月晦日、「せとうち」というお店で食事。

同店は、鉄道好きには殊に知られた存在で、いつか訪れてみたかった。
その機会を、当乗務日誌ご常連の希望者挙手さんの計らいで、実現した。

当初は昨年の望年会で…という話だった。
しかしながら、希望者挙手さん曰く、「なかなか予約が取れない店…」とのこと。

結果、空き状況に合わせて二人の予定を調整した次第で、年明けてこの日と相成った。

千駄木駅にほど近い「せとうち」には、車掌長が一足先に着いた。
希望者挙手さんを待つ間、お店外観に見惚れ、2階へ上がる階段には「本日貸切」の札。

そう、ここは「一日一組」の客しか受けないため、予約が取りづらいことを理解した。

程なくして合流。鉄道関連の品がディスプレイされた階段を上がると胸がトキメキ、店内に入った瞬間、そのボルテージは最大値となった。

店内には、国鉄時代の車両や駅、設備等の看板類や部品、書籍等が無造作に置かれ、昭和時代へタイムトリップする、独特な雰囲気を醸し出していた。

それは、ミュージアムのような整然と並べたり解説を施すような「見せる」ためものではなく、故創業者が収集した膨大なモノたちのひとつひとつが、まさに「遺産」として静かに時を重ね、雄弁に歴史を語っているように感じた。

お店の創業は、実に東海道新幹線開業年(1964)とのこと。
今でこそ、鉄道をテーマにした飲食店は多数あるが、草分け的存在と言える。
店舗の建て替えこそあったものの、55年の歳月を感じとった。

お店の方にピアノの天板を利用したテーブルに案内され、希望者挙手さんが車掌長にアサインして下さった席は、0系グリーン車で使用されていた座席であった。

同座席は0系でも使用されていたが、「R31」と呼ばれるこの重厚感溢れる座席、車掌長にとっては、東北新幹線開業時の200系で使用されていたイメージが強く、0系はむしろ「R25」という、初代0系の方が固定観念として強い…だが、そんな細かい話は隅に置いて、座り心地を満喫させていただいた。

コース料理のように出される「おまかせ」料理は、大変美味しく、会話を邪魔しない程度に流れるBGMの列車走行音も、旅情を掻きたてるもので素晴らしかった。

希望者挙手さんとは、昔の話を懐かしんだり、互いの近況を報告し合ったりしたが、最近車掌長がハマってしまったクィーンの映画や音楽について、熱っぽく語ってくださる様子が、とても新鮮だった。

やはり、ご自身が好きな事やものをお聞きするのは、何歳になっても興味深く、車掌長自身の未知な世界を広げていただき、とても楽しいひとときだった。

末筆ながら、希望者挙手さんには、このたびの御計らい心よりお礼申し上げます。
また、東京駅丸の内にあるエノテカ限定「SHINKANSEN CAVA」まで戴き、サプライズでした。

如月(きさらぎ)は、車掌長の誕生月でもあり、その日に開けさせていただきます!
本当にありがとうございました

 

コメント(2件)

希望者挙手さんからのコメント(2019年2月 3日 22:59投稿)

こんばんは
喜んで頂けて、よかったです。
私も久しぶりの楽しい時間を堪能させて頂きました。

見るもの、触るもののすべてが刺激的な、想像以上に鉄分の濃いお店でしたね(笑)
お店の見た目、雰囲気ばかりでなく、料理は本当に美味しく、ボリュームたっぷりで、満足度はとても高かったですね。

新幹線CAVAを知った時は、ぜひ車掌長に飲んで頂きたいと思いましたが、車掌長のことなので、もしかしたら既に飲まれているかも?とも思え、一瞬迷いましたが、私自身も飲んでみて、これなら被ってしまったとしても良いなと思える美味しさでした。
新幹線CAVAはラベルだけ貼り替えているのではなく、中身も専用に作られているということです。
ぜひ、お誕生日に専務車掌と祝杯を上げてください。

次回は、クイーンを歌いましょう(笑)

車掌長さんからのコメント(2019年2月 4日 04:53投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます

確かに「せとうち」の鉄分は濃すぎて、ディスプレイの品々も飽和状態な感が否めません。

されど、訪れる人々が店内に残してゆく想いの丈(たけ)は、まだまだ店内の雰囲気に溶け込める不飽和状態であり、今後ますます、その重厚さは増してゆくことでしょう。

車掌長自身は、既に廃止となって久しい清水港線にあった駅の1つ、「しみずふとう」と書かれた駅名板がとても懐かしかったです。

新幹線CAVAもありがとうございました。
speciality感が高まるラベルが良いですネ!

僭越ながら、近々迎える51歳誕生日の祝杯に、栓を抜くのが楽しみです。

クィーンの歌で思い出しましたが、希望者挙手さんもかなり、高音が出せますよね!

専門学校教員時代、ご一緒したカラオケでユーミンの「埠頭を渡る風」を熱唱され、感動したことを思い出しました。

そうそう!
翌日行かれた別ジャンルの酔狂なお店の話、またぜひ次回聞かせてください。

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