立夏

カテゴリー:⑤番線:feel the season方面 2019年5月 6日 05:49

暦の上では「立夏」となる今日…

1年を24等分した「二十四節気」の中でも、立春、立夏、立秋、立冬を「四立」(しりゅう)と呼ぶそうだが、車掌長はこの4つが殊のほか、好きだ。

最近は、地球温暖化による気候変動の影響が、四季の移ろいを感じる場面や、それらをふと愛でる瞬間をも薄めつつあるが、それでもこの時季ならではのひとときを楽しめると嬉しくなる。

そんな立夏を迎える先日、天気予報を見ながら、思いつきで小田急ロマンスカーに乗った。

ロマンスカーと言えば、時折、仕事の車中で耳にする、午前10時にFM東京の時報CMで流れるひとときが大好きだ。

正確な文言は覚えていないが、「まもなく10時、小田急ロマンスカー発車のお時間です。新宿から箱根までどうぞごゆっくり」とアナウンスされ、ロマンスカー発車のミュージックフォンが鳴り、「今日、ロマンスカーで」のフレーズで有名な”ロマンスをもう一度”の曲がかかる…

♪あなたはいま この空をみているの

この時報CMを聴くと、ロマンスカーに乗りたくなるから、すっかりやられてしまっている…
そして、遠い日の思い出を手繰(たぐ)るような…そんな感傷に浸ってしまう。

出発時刻は8:20であったが、専務車掌と車掌見習と3人で秦野まで乗車した。

この駅で下車したのは、出雲大社相模分祠を参拝するため。
2月に島根県を訪れた際、美保神社と出雲大社のいわゆる「両参り」をした。

その流れで、次の御朱印も「出雲大社」で繋げたく、今回の分祠(ぶんし)参拝と成った。

今でこそ、大ブームの御朱印だが、車掌長が中学三年の修学旅行を機に始めた頃は、知る人ぞ知るもので、当時の小遣いでは御朱印帳を買えず、B5ノートに大きく認(したた)めて頂いていたが、今では貴重な1冊だ。

無事にお参りした後は、気の早い薫風(くんぷう)に誘われ、小田原城へ行くことにした。

10連休の晴天とあって、結構な人出ではあったが、城址一角にあるこども遊園地のバッテリカーなどに乗って遊んだ。

帰路のロマンスカーまで時間があり、3人で合議した結果、小田原駅の新幹線ホームに行き、「のぞみ」の通過シーンを見ることになった。

同駅ホームは、のぞみが豪快に通過してゆくシーンを堪能するには、ベストと思えるスポットであり、熱海方はトンネル、東京方へは弧を描きながら車体を傾け、待避線に挟まれた本線を疾走する光景を目の当たりにできる。

ホームドアもなく、大人もその走行シーンに見入ってしまう…

30分ほど居ただろうか…
ロマンスカーの発車時刻が迫り、新宿へと向かった。

帰路の車内では、短い旅のひとコマひとコマを、コンパクトカメラの小さなモニターで確認。
その中に、出雲大社境内の竹林で撮った数枚が面白かった。

「竹の子」と言うには、あまりに伸びすぎた黒々した竹が、車掌見習や専務車掌の背丈ほどもあり、やがては周りの大人の青竹のようになるのであろうが、車掌見習の成長に重ねて微笑ましく思えた。

 

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