復刻鳥めし
カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2019年8月13日 05:46
昨日、お盆休み中ではあるが、仕事のため八王子へ向かった。
同僚と7:30に駅付近で待ち合わせしていたが、7時前には八王子駅に着いていた。
ちょうど、お腹が減ったので、駅弁屋のショーケースを覘いたら「復刻鳥めし」が置いてあった。
昔、車掌長が子どもの頃の「鳥めし」は、新宿駅で調整元の田中屋が販売していた。
値段は400円だったが、他の弁当が700~800円だったのに比べ安く美味であった。
今回目にしたのは、懐かしい包装紙を現代風に取り入れコンパクトな装丁であった。
価格は680円(税込)、やはり他の駅弁が1,000円程度するのに比べとても良心的だ。
せっかくなので、ホームのベンチで列車を眺めながら食そうと、中央線下り4番線に戻った。
夏休みに行楽・帰省客、登山客が目立つホームには、次々と臨時の特急列車が滑り込み、賑わっていた。
自分の荷物を背負ったリュック姿の子どもが燥(はしゃ)ぎ、それを叱る親の光景も、日常で叱るよりも大らかで、日本の夏を思わせ微笑ましい…
やはり、「どこかへ行く」という旅立ちのひとコマは、子どもはもちろん、大人である親にとっても非日常な楽しみであることが見受けられる。
とくに、鉄道の旅は、居住空間の延長のようなマイカーでの移動よりも、「非日常的」でありエキサイティングな出来事だと思う。
また、他の人と移動空間を共にするという、マナーや社会性も教えることができる。
そんなことを思いながら、懐かしい「復刻鳥めし」を頬張りながら見ていた。
たしかに懐かしい駅弁だが、味が濃く感じたのは歳のせいか…
などと思いつつも、脇に添えられた缶詰のみかんに、昔の駅弁のスタイルを思い出した。
そう、なぜか昔の駅弁は、缶詰の「みかん」や「さくらんぼ」が添えられていた。
15分ほどの時間であったが、仕事前におもいがけず、心和む朝食を体験できた。
この日の代休は、公休日と繋げて小旅行に出かけたくなった…