半生

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2020年1月 4日 09:05

新たな年を迎えた

新年のルーティーンを、ひとつひとつ執り行う。
両親宅で妹夫婦家族、当車掌区の皆が揃い、雑煮を食す。

雑煮は父が作ることになっており、これは車掌長が子どもの頃から変わらない。
餅も普段食べることはないが、この日に食べると「正月」を実感する。
三が日の朝・夕は、両親宅で食事をいただく慣習になっている。

一息ついて、先祖の墓参り。
日頃の感謝と今年一年の無事を祈る。

明けて二日、TVで箱根駅伝のスタートを見て、食後、皆で初詣。
ここ二十数年、東京タワーに近い古刹を詣で、参拝後に猿回しを見る。

4年前から、祝儀を壱千円渡すようになった。
ふとしたきっかけからだが、不思議と御利益を授かっている。

その後、姪っ子の誕生日祝いの昼食を、予約しておいた汐留の某ホテルレストランで行った。
普段、寡黙な父もこの日は紹興酒を沢山呑んで饒舌であった。

ここまでが、毎正月のルーティーンであるが、同じことをしていても、年々両親は確実に歳を取り、ふたりの姪っ子たちや車掌見習も着実に学年を積み上げ、成長を実感する…

妹も50歳を迎える年であるし、車掌長自身も52歳になろうとしているが、最近「半生」という言葉がよく頭を過るようになった。

煮え切らない「はんなま」ではなく、生涯の半分を意味する「はんせい」の方である。

昨夏、44年前に車掌長が温泉好きになった原点の地を訪れたく、兵庫県の城崎(きのさき)を車掌区の慰安旅行で訪れた。

懐かしい風景を目にし、小学2年だった頃の記憶が蘇った…
当時、親代わりに大変お世話になり、大好きだった亡き伯母たちと撮った同じ場所で、写真も撮った。

「人生100年」と言われる時代…
自分自身がそれほど長生きできるかは不明だが、仮に生きられるとすれば、今頃がちょうど人生の半分、折り返しであり、昨年頃から「半生」を振り返りたくなった。

そして、その半生を支えてくれたのは、名脇役の「時刻表」や「鉄道」、「温泉」といった長年愛好している趣味であり、これらと出逢った原点や原風景を振り返りたい衝動に駆られていた。

そんな折、先日某ラジオ番組の取材を受けた。
市井(しせい)の人にスポットを当て、そのエピソードや半生を、パーソナリティが朗読してくださるという…

偶然が重なったとしても、驚きの出来事であった。

なお、放送が確定したわけではないが、放送日等がわかったら、当乗務日誌の「車内放送」でご案内したいと思う。

2020年は、車掌長が中学1年入学時から、毎月の小遣いで時刻表が買えるようになり、愛読を始めた原点から40周年の記念すべき年。

何か大袈裟なことは考えていないが、節目の年として大切に過ごしたいと思う

そんなことを思いつつ、年頭の所感としたい。

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