大人エレベーター

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2020年1月19日 05:05

毎正月、箱根駅伝をTVで観ている。

熱戦のレースの合い間に、某ビール会社のCMが入るが、車掌長はこのCMが大好きだ。
そう、サッポロビール提供の「大人エレベーター」シリーズ。

その年、その年、青年役の某俳優が乗り込むエレベーターが、或るフロアまで上がる…
そのフロアは、大人役である出演者の年齢と同じである。

そして、そのフロアで扉が開き、それぞれが語る「大人とは」「人生とは」など、青年役が問いかける短くも端的な質問に、大人役が自身の生きざまから会得(えとく)した、それぞれの名回答を語るのが面白い。

人は誰しも、自身の大人エレベーターの階数をひとつひとつ、一年一年かけて積み上げてゆくわけだが、各人の「大人エレベーター」にも、その階その階、つまりその歳その歳の物語がある。

そして、車掌長においては、その歳が終わりかける毎年1月を「一日」という単位に置き換えたとき、一日の終わりとなる51歳の夜景は、どう心の目に映るのだろうか…と想像する。

そろそろ、51階の釦(ボタン)を押し、このフロアへ上がる心の準備をしておきたい。

果たして、51階から見える夜景はどんな光景だろうか…
冬の晴天のクリアな夜空の下、宝石を散りばめたような光景か、或いは、どんよりした視界の効かない霧中か…

また、51階の扉が開いたときにいるはずの大人役である車掌長自身に、「51歳とは?」と問いかけたとき、どんな答えが返ってくるだろうか。

いずれにせよ、新たなフロアにひとつ上がる来月は、一日の始まりである朝を連想する…
新たなフロアに上がり、52歳という1年を1日に置き換え、最後に素敵な夜景が観られるよう、心新たに精進したいと思う。

ところで、自身の大人エレベーターは、何階まであるのだろうか…

それは、誰にも分らないが、冒頭のCM最後にこんなフレーズが現れる。
「丸くなるな ☆星になれ」と…

そんな言葉を胸に、いつか判明する最上階を目指し、ひとつひとつのフロアを昇ってゆきたい。

 

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