懐かしい500円札

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2020年4月 2日 05:00

某ラジオ放送で「今日は何の日」というコーナーがある。

車掌長は同コーナーが好きだが、4月2日は「500円札発行記念日」とのこと。
1951年の今日、岩倉具視が肖像の500円札が初登場したそうだ。

今では硬貨となった500円だが、「500円札」にはたくさんの想い出が詰まっている。
それは、ちょうど40年前の春、車掌長が中学生となり小遣いを毎月定額で貰えるようになったが、その金額は1000円であった。

そのうち、500円の使い道は決めていた。
そう、言うまでもなく「日本交通公社の時刻表」を買うことだ。

当時、時刻表は500円であった。もちろん、その頃は消費税は存在しなかったので、小遣いとして貰った1000円札を出すと、大抵は500円札でお釣りが手に戻った。

その500円札は、中央本線を走っていた115系車両の塗色を連想させる色合いであり、裏面の富士山と他の山々との連なりも美しく、大好きな日本銀行券(お札)であった。

それから程ない1982年、「500円硬貨」が出始めた。
これは、車掌長にとってかなりショックであった…

それは、当時の子どもにとって、500円の値打ちは感覚的に大きく、ゆえに「お札」としての貫禄もあったのに、100円玉よりは随分大きいが、「硬貨」になってしまうとは…と感じた。

もちろん、すぐに500円札が無くなる訳でもなかったのだが、次第に硬貨の流通量が増えると、車掌長自身もその利用に慣れてしまい、気が付けば500円札の無い生活に、何ら支障も疑問も抱かないようになってしまった。

ところが、2年ほど前だったか…
地方の或る雑貨店で買い物をした折、お釣りで500円札が混ざって「再会」を果たした。

さほど、使われた感じのしない綺麗なお札であった。
店主のおばあちゃんに、懐かしいですねと声をかけたら、耳が遠かったようで反応は無かったが、お釣りの金額は合っていたので店を後にし、ジワジワぁ…と幸せな気分に浸ることができた。

その500円札は、大切に「お守り」として仕事で使う鞄に入れ持ち歩いている。

そんな想い出のある500円札の話だが、ふと気づけば、今月は「時刻表愛読40周年」となる大きな節目であった。

40年前の今月下旬、自宅最寄りの本屋で買い始めた「時刻表」。
以降、毎月欠かさず480冊目の佳節を迎えられることとなった…

その時間の流れと重み、出逢った皆様や出来事に感謝したい。

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