1991年版帝国書院地図帳

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2021年12月18日 05:24

今日の某朝刊、土曜版別刷りの連載記事に目が留まった。

帝国書院創業者、守屋荒美雄(もりやすさびお)の話であった。
同社は日本の学校で学んだ人であれば、その多くが手にしたであろう「地図帳」の会社である。

しかしながら、この偉人を知っている人は少ないであろうし、車掌長もこの記事で知った次第…

岡山県の出身で、猛烈に勉強して教員になり、40歳で職を辞し、執筆活動に専念したという。
そして1917(大正6)年、上述の帝国書院を創業、自社初の地図帳「帝国地図」を出版とのこと。

ふと、思い出し、車掌長が某専門学校教員時代に、教材として使っていた帝国書院「最新基本地図-世界・日本-」を見たくなり、本棚を探してみた。

1991年版とあり、その専門学校で教壇に立った年のものであった。
ちょうど30年という歳月が過ぎたことに、感慨も一入(ひとしお)…

当時、23歳であったが、それまで自分が乗った鉄道路線や車で運転した道路、乗船した航路などを赤のサインペンでなぞっていた。

その後も、赤サインペンで足跡をトレースする楽しみは続き、いま改めて広げてみると、日本中が毛細血管のようになっていた。

しかし、まだまだその血管が及ばない場所も、少なからずあることに気が付いた…

子どもの頃から、時刻表や地図帳が大好きで、今もその楽しみを引きづっている。
それは…未知な土地への想像を膨らませてきたことでもある。

これからは、自分自身で描く「未来予想図」を完成させたい…
それは…人に見せられるようなものではなく、自身の胸の内や頭の中にあるもの…

長年、時刻表や地図帳を見てきたが、それら本来の目的である「行き方」を調べることから、今では自身の人生という地図を広げ、「生き方」を探す醍醐味へと転化してきた。

今朝の思わぬ記事との出会いから、久々に懐かしい地図帳と再会し、今後に想いを馳せた清々しい朝となった。
 

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