山陽新幹線の想い出

カテゴリー:③番線:時間旅行、時刻表方面 2015年3月10日 05:27

本日、山陽新幹線は開業40周年を迎えた。

1975年3月10日、岡山~博多間が延伸開業し全線開通。
東京~博多間が新幹線で結ばれ、首都圏と西日本・九州相互間の移動が時間的に身近となった。

車掌長は開業数週間後となる、小学2年生の春休みに初めて新大阪以西を乗った。
父方の祖母と姉妹・従兄弟の親戚一同の十数名で、島根県の知人宅へ行く旅行であった。

旅行の手配をしたのは父であった。
旅行前、時刻表を見ながら行程を考え、算盤(そろばん)で運賃計算をしていた姿を覚えている。
まだ電卓が高価だった時代であり、我が家には無かった。

東京から6時始発のひかり号で広島へ行き、芸備線に乗り換えて三次まで。
更に、そこから国鉄バスを2回乗り換え、2時間ほど走った山間部のバス停に降り立った。

それは午後3時か4時近かった頃だったと思う…
そして、大人たちの交わした会話が印象深かった。

こんなに遠いところまで、こんなに早い時間に着けるのは、さすが新幹線だね、と。

車掌長は、訪問した知人宅の家の大きさに圧倒された。
また、玄関を入った土間に牛が飼われていたり、厠(かわや)が外にあるのに驚いた。

夜は、その土間を通って用を足しに行くのが怖くて、大人が行くタイミングに合わせて行った。

面白かったのは「五右衛門風呂」。
大人2人が入れるような大きな釜に、板が浮いていて、それを踏み沈めながら入る風呂だ。

日常の生活様式とは全く違う異次元空間に戸惑いながらも、年上の従兄弟がキャンディーズのモノマネをして笑わせてくれたのが、とっても楽しかった…

翌日、出雲大社に行ってもう1泊し、最終日は宮島を訪れて、夕刻の新幹線で帰路についた。

これが車掌長の初めて山陽新幹線に乗った想い出…

あれから40年の月日が流れた…
キャンディーズが大好きで、後楽園のサヨナラコンサートにも行ったという、年上の従兄弟は、数年前に病で亡くなってしまった。

そして、父の姉妹がお世話になったというその島根の知人は、戦争のときに、援助をしてくれた方だったと記憶している。

折しも、今日は東京大空襲のあった日から70年。
10万人以上という、想像を絶する犠牲となった方々の御冥福をお祈りたい。

また、年上の従兄弟のYちゃんには、よく遊んでもらった想い出に感謝し、御冥福を祈りたい。
遥か天上でも、スーちゃんを応援したり、逢えているかも…などと思いつつ。

 

積雪だより

カテゴリー:⑤番線:feel the season方面 2015年3月 2日 05:19

先日、某スキー場の積雪が500㎝を切った。

車掌長はこの時期、日々読む新聞の1つで「積雪だより」を確認するのが楽しみの1つ。
スキーシーズン到来とともに設けられる小欄だが、各地のスキー場の冬景色が想像できる。

掲載されているのは、東北から関東北部、中部地方の80余りのスキー場。
どこもまだ全面滑走可だが、100㎝を切ったところも出始めた。

1月下旬から2月上旬にかけてが、積雪のピークだったと記憶している。
以降、日々減り始めた積雪量に、ゆっくりながら春が近づいていることを数字から感じられる。

ふと、スキーもだいぶやっていないな…と。

記憶を辿っていけば…
「イナバウアー」が流行語大賞になった頃、専務車掌と岩手の八幡平に行ったのが最後だ。

トリノオリンピックで金メダルを獲得した荒川静香さん。
彼女が披露した「イナバウアー」は、競技では加点されることのない「技」らしいが、その優美さに多くの人が魅了されたことは、まだ記憶に新しい。

話しが脱線したついでに、「私をスキーに連れてって」も毎年見る映画の1つ。
物語の展開に合わせて流れるユーミンの曲が好きなのと、雪山の愉しさと美しさ、厳しさを感じられる映像が、ついつい見てしまう理由だ。

当時、スキーは社会現象とも言えるような状況で、老若男女がこぞってゲレンデを目指した。
週末、都市から各スキー場を目指す、夜行列車やバスはすし詰め状態であったことも思い出す。

行きの車内や現地到着後は、みな浮かれ気分でワイワイ楽しみ、恋愛の生まれる舞台でもあった。
そんな光景も、今は昔話の世界のようだ…

いまの若い世代は、恋愛のきっかけとして、どんなシチュエーションを選ぶのだろう…

そんな疑問を持ちつつ、今朝の別の新聞で「相席居酒屋」なるものを知った。
なるほど、遠い自然の中で育まずとも、日常生活圏内の近場で効率的に済ませられるらしい。

また、取材した記者のコメントにも書いてあったが、そういう場に出向く元気な男子はまだマシな方で、そうではない草食・絶食系男子が多いことの方が心配だとも…

車掌長も同感である。
 

老舗駅弁調整元の廃業に思うこと

カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2015年2月26日 05:19

新聞で残念な記事を目にした

JR北海道が来月末をもって、特急列車での車内販売を大幅に廃止するという。
特に、札幌と網走や稚内を結ぶ特急については、全列車から車内販売が消えると知った。

理由はもちろん「採算が取れない」こと。
これで浮く費用は年間2,000万円らしい…

JR北海道は、安全に関わる重大な事故を起こしたり、世間を騒がせた不祥事が相次ぎ、組織体制や財務状況の立て直しに心血を注いでるのは重々承知している。

しかしながら、その事業規模からしてみれば、年間2,000万円の費用削減のために、それ以上の価値がある「旅情」や「文化」をみすみす放棄するのは、長い目で費用対効果を見通した際に、賢明であったかどうかは個人的に疑問が残る。

一方、これはJR北海道のみの問題では終わらない影響もあった。

それは、石北本線の遠軽(えんがる)駅において、名物駅弁「かにめし」を販売する調整元の「岡村弁当屋」が、廃業を決めたこと。

売上の9割超を特急列車への納品が占めていたから…と理由の弁。

1個1,000円の駅弁を、多いときは1日100個ほど納品していたそうで、その納品先であった特急の車内販売が無くなれば、自明であることは否めない…

この売り上げから単純に考えると、多い時で1日10万円ということは、平均して月250万円とすれば、年3,000万円前後となる。
JR北海道の年2,000万円の経費削減の為に、年3,000万円の売上がある老舗零細業者は廃業…

車掌長は経済について全くの素人だが、なんか矛盾していないだろうか?
そして、こうした現象は、おそらく日本各地で起きているのだろう…

「お金」は経済において「血流」と同じ、と聞いたことがある。
そうであるならば、人間の体は血流が止まれば死んでしまうように、経済もお金の流通が断ち切られたなら、その部分(地域)は、壊死(えし)してしまうであろう…

毛細血管は全身の隅々まで酸素や養分を届ける、人間の生命維持に不可欠な組織であるように、地方経済の末端を担う中小零細業者も、日本経済を支える重要なその構成者であるはずだ。

この調整元は昭和初期から、遠軽の街の発展と衰退を目にしてきた。
このたび、自らもその灯を消すことになったが、自身の理由でないことが誠に残念だ。

車掌長は、初めて北海道を訪れた高校2年の春休みに、この「かにめし」を食べた。
上野発の夜行列車と青函連絡船を乗り継いで北海道へ渡り、更に函館での夜景観賞後に再び夜行列車に乗車し、札幌で特急列車に乗り換えはるばる網走へ向かう途中で出逢った味であった。

最後にもう一度、ぜひあの味を…と思うが、さすがに道東は遠い。

もし、これをお読みの方で近々道東方面へ行かれるなら、ぜひこの駅弁を味わっていただきたい。
そして、確実に手に入れたいなら、予約をしておくことが必須。

日頃、どこで食べてもほぼ変わらないコンビニやファーストフード、チェーン店の味に馴らされた舌が、その駅弁の滋味溢れる味わいと食感にどう反応するか…

それは、自身で体感する以外に術(すべ)はない。

また、昔から変わらぬ包み紙も魅力的であった。
時代に迎合しない素朴さとわかりやすさに、個性的なインパクトがあった。

末筆ながら、調整元の岡村弁当屋さんにおかれましては、長い間の営業お疲れ様でした。
そして、北海道ならではの味覚を「駅弁」という形で楽しませていただき、誠にありがとうございました。

 

東京駅開業100周年記念Suicaの怪

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2015年2月21日 04:52

先日の新聞で、疑問に思ったことがあった。

それは、東京駅開業100周年記念Suicaの再販売のこと。
ご存知のように、鉄道事業者にとって世紀的な記念イベントに水を差した件である。

当初、1万5千枚限定の記念ICカードだったが、あの騒動で当日の販売を途中で打ち切り、再度期限内に申し込めば誰でも購入できるようになった。

その結果、鉄道事業者側では、10万枚を想定し対応に臨んだが、フタを開けてみれば499.1万枚分の応募があったという。
1人が3枚まで購入できるので、購入者数でいえば226.5万件とのことであった。

実は、車掌長も1枚のみだが応募したうちの1人だ。

この件の記事に関し疑問に思った部分を引用したい。(以下、引用文)

記念スイカは、一枚二千円で、デポジット(預かり金)の五百円を除く千五百円分がチャージされている。送料はJR側で負担するほかチャージ分は利用されて初めて売り上げになるため、記念スイカの販売が伸びても利益は出ないという。

読み終えて、「?」と思った。
会社の経理に詳しくない者が単純に考えてみると、2,000円のICカードを499.1万枚売れば、99億8千2百万円もの収入があるではないか!?…と。

もちろん、この2,000円という代金の内訳には、預り金としてカード発行に関わる原価や事務手数料が含まれているであろうし、今回の件に限っては、購入者への郵送料も負担するとある。

チャージ分の1,500円は、利用されて初めて売上になるというのも、なんとなくイメージできる…

しかしながら、記念ICカードというのは、性質上、実際に使わない人の方が多いように思う。
また、交通系ICカードは全国的にどこでも使えるようになったが、今回は日常的にICカードを利用しない地域にお住まいの方も、かなり購入したのではないか…と察する。

そもそも、首都圏に住んでいると交通ICカードの利用はかなり普及しているが、他の都市圏では首都圏ほどではない、とも耳にする。
それは、特に関西圏では、ICカードの利便性よりも、回数券等の割引率の高さにメリットを感じる人が多いというから面白い。

そうすると、あまり使われないであろうその1,500円分は、一体どこへ行ってしまうのか…
これは素朴に「怪」な事だ。

また、500円分の預かり金や未使用のチャージ分というのも、一定期間の利用がなければ時効のようなものがあり、記念ICカードの性質上、記念に買ったものを払い戻す人は、まず皆無であろう。

そこで、或る御方にご質問したい。
今回の件、車掌長のような経理の知識のない人間には、全く不可解な出来事だが、100億円近い収入がありながら、「利益は出ない」とした鉄道事業者の弁をご解説願いたい。

できれば、車掌長も含め誰もがわかりやすく頷(うなづ)けるような…

唐突で失礼ながら、ここは1つ、現役の専門学校教師で、普段から学生にわかりやすい授業をしている「戻り鰹」さんに、白羽の矢を立ててみたい。

他の方には、このような不躾な問いかけを指名でお答えいただくようなことは慎むが、ここは仲間内の間柄でご容赦願いたい。

 

コメント(9件)

戻り鰹さんからのコメント(2015年2月21日 14:45投稿)

突然のご指名、恐縮です。経理の知識は5年近く前に止まったままですが、できる限りお答えしたいと思います。

実は私も記念suicaを1枚、申し込んでおります。

さて1枚2000円のうちデポジット(預り金)500円、チャージ分1500円ですから、会計処理(仕訳)上は、

現金2000/預り金500・前受金1500 になるかと。

ここで預り金と前受金は将来、払い戻しがあったりチャージ分が使われたりした時のためのものなので企業からすると「負債」になります。現金(資産)と同額になるのでsuicaを販売した時点では、いわゆる「利益」は出ていません。

suicaが購入者の手に渡り、例えばチャージ分1500円が使われると、

前受金1500/売上1500 の処理がなされ収入となります。

つまりsuicaが使用されない限り、収入(売上)がないので「利益はでない」と言っているのでないでしょうか?

ちなみに記念suicaという性質上、払い戻しはないと仮定すると、どこかの段階で預り金500円は「雑益」として処理するかもしれません。

すみません。このくらいしかできません。
もっと詳しい方にあとはお任せしたいと思います。

今回の記念suica販売は最初から抽選販売であったなら混乱もなく終えられたと思いますが、ここまで大きくマスコミに取り上げられJR的にはメリットがあったのでしょうか?

希望者挙手さんからのコメント(2015年2月22日 02:10投稿)

こんばんは
今回の記念Suicaは申し込まなかった、天邪鬼でございます(笑

戻り鰹先生、簿記の授業が懐かしいですね。
僭越ながら、同じ教壇に立っていた私からも補足を・・・

厳密に言うと、Suicaは販売されるものではないからです。

500円のデポジットを支払い、繰り返し入金して使えるSuicaというIC型プリペイド・カードを借り受けているようなものです。

1,500円の乗車券を販売した場合は(有効期間中に使用されれば)、鉄道事業者に返済義務は生じませんが、1,500円をチャージ(前受け)したSuicaを利用者に渡すということは、サービスも商品も提供していないので、返済義務が伴います。

Suicaの利用期限は前回利用日から10年ですが、利用期限後も返済義務は消えません。

今回、鉄道事業者は100億円近くの現金を集めたにもかかわらず、その大半が返済義務の消える見込みがないため、利益にならないと言っています。

戻り鰹先生の仰るように簿記的にいえば、現金入金があっても、損益計算書の収益に計上できず、貸借対照表の負債に計上することになります。

ちなみに、使われないSuicaのデポジットやチャージ済み未使用額が収益になるとすれば、不正使用時の没収のケースか、Suica制度が廃止され、告知期間を経過してなお返却されない時になるかと思います。

Suica制度が廃止され、記念として返却せずに持ち続けられる時に、ようやく収益計上されることになるのでしょう。

使い捨て防止のためイオカードやオレンジカードのような磁気カードが廃止され、デポジット制で利用しないカードを回収する仕組みであるIC型のSuicaが導入されたのですが、利用される見込みも、回収される見込みも低い記念カードの大量発行という、デポジット制の趣旨に逆行することになってしまった企画の悩ましい所ですね。

しかし、経理的に利益になる、ならないは別として、Suicaが返却されたときに返す現金があればよい訳で、今手元に100億近い入金があるということは事業者として心強いですよね。無利子でお金を借りるようなものですから。(しかもSuicaが返却される可能性が低く、それどころか、返済しなくてよくなるかも知れないわけですし)

話は変わりますが、車掌長の誕生日プレゼントを家宝にしていただけましたこと、大変嬉しく思います。私はモノにも縁を感じるのですが、プレゼントを見つけた時も、千円銀貨に当選した時も、車掌長に渡さなければと運命的なものを感じた次第です。それを持つにふさわしい人の手元にあってこそ、そのモノの価値が生きると思っていますので。

戻り鰹先生、温泉デトックスのご提案お待ちしておりますので、よろしくお願いしますね。

車掌長さんからのコメント(2015年2月22日 06:51投稿)

希望者挙手 様
戻り鰹 様

このたびは、車掌長の不躾な質問にご回答いただき、誠にありがとうございました。

お二人のわかりやすく詳しい説明や解説に、今回の記念Suica再販売に関する疑問が、晴れた想いです。

戻り鰹さん、
今回は、突然の指名にも関わらず、ご丁寧な説明をありがとうございました。特に、簿記の仕訳を使われたことは、大変懐かしかったです。

車掌長も教壇に立っていた現役時代、トラベル学科担当にもかかわらず、学生に簿記を教える必要があり、慣れぬ考え方や処理方法に四苦八苦した想い出があります。

そうそう、苦手な簿記で困った時には、戻り鰹さんにも随分と教えていただきましたネ。
あれから20年ほどが経ち、今更で大変恐縮ですが、この場を借りてお礼申し上げます。
その節は、ありがとうございました。

希望者挙手さん、
戻り鰹さんの説明を、さらにわかりやすくご解説や補足をいただき、誠にありがとうございました。

さすが、税理士試験科目を学生に教えていたご経験や、誰にでもわかりやすく様々な知識をサラリと、ご教示してくださるお人柄に、敬服いたします。

きっと、そんなお人柄や人としての厚みが、どの職場に行っても活躍され、かつ人望を集めておられるのだろうと、お察しいたしました。

僭越ながら、お二人の今後益々のご活躍を、心よりお祈り申し上げます。

ところで、今回なぜ、このSuica再販売を話題にしたかと申しますと、次のような背景があったからです。

それは、先の大震災や集中豪雨災害で運休となったローカル線の復興や復旧が、数年間その修復に手を付けられず、放置とも言えかねない状態のままになっていることです。

そして、その時いつも鉄道事業者が口にするのが「財源がない」という決まり文句でした。

例えば、福島県と新潟県を結ぶ只見線の復旧には、約85億円と4年の工期が必要、と鉄道事業者は説明しています。

被災したのはH23年夏ですから、工期だけに着目すれば、被災後すぐ復旧に着手していたなら、今夏には再び列車が走っていたかもしれません。

85億円という金額は、市民感覚ではとても大きな金額です。

しかしながら、日本の鉄道業界を牽引し、世界を代表するような企業規模であれば、捻出できない金額ではないと思うのです。

そんな折、記念Suicaで得た100億円近い収入は、一体どんな使途になるのか、ふと疑問を抱いたのでした。

もちろん、株式会社ですから、株主の顔色を常に窺(うかが)い、経営を成り立たせなくてはならないことは、理屈では理解しています。

しかしながら、公共性の非常に高い鉄道事業者として、そこに居住する人の足を確保するという「使命」や「責任」は、どこに行ってしまったのでしょうか…

圧倒的に多くの利用者がある首都圏や都市圏のみが、過剰な付帯事業サービスや頻繁な設備更新等のハード面でも恩恵を受け、利用者の少ない地域や沿線の住民には、その利益がなかなか還元されない現状を見ると、胸が痛むほどに嘆かわしく思うのです。

三陸地方の山田線、大船渡線、気仙沼線においては、各自治体の復興計画との兼ね合いや費用分担という、難しい課題が山積していると思いますが、そもそも論で言えば、まずは原状復帰が本来の鉄道事業者としての役目であり、鉄道が走ることで人々や街を勇気づける有形無形の力や効果は、復興の勢いを加速させたに違いありません。

そんな、三陸鉄道のような「プライド」は無かったのか…と、個人的には思えます。

しかしながら、今の鉄道事業者にはアワヨクバ廃止に追い込んだり、譲渡して手放したいという思惑も見え隠れしますので、せめて今般のような記念Suicaで思わぬ収入となった金額を、「打ち出の小槌」ではありませんが超法規的に運用できたら…と思った次第です。

また、そうした考え方が可能であれば、宝くじも同様ですが、収益の半分近くは発売した都道府県や指定都市に納められ、しかるべき公共性の高い事業に還元されるように、今回以外の記念切符や記念Suicaという、利用されない特殊な収入も、その使途をローカル線等の維持や修復に限って充てられたなら、それはとっても意義深いと思ったのです。

長くなり、大変恐縮でしたが、改めてお二人にはお礼申し上げます。
ありがとうございました。

末筆ながら、希望者挙手さんのプレゼントのお心遣い胸に染み入りました。

重ねてお礼申し上げます。

希望者挙手さんからのコメント(2015年2月22日 19:56投稿)

こんばんは

車掌長のご質問にそのような背景があったのですね。

私も、首都圏で建設業が活況となる中、母親の故郷である気仙沼の復旧が遅々としている現況に疑問を抱いております。

売上高2兆7,002億円、純利益1,999億円、保有現金1,860億円という超優良大企業である鉄道事業会社にとって、4年で85億円の投資はできない金額ではありませんよね。

今回の記念Suicaで集まった100億円が利益にならないと説明しようが、(言い方は悪いですが)お金に色がついている訳でもなく、その100億円も含めた資産を様々な事業に投資できることに変わりはありません。

2017年春から運行される豪華寝台列車「トランスイート四季島」に50億円の投資はできるのに、只見線の復旧コスト85億円は足踏みしてしまう。

かつての公共企業体が、経済性優先の民間企業と化した際の問題点が垣間見えますね。

車掌長が心配されているように、従前から利益が出ない路線を、震災被害を理由に廃止や縮小に持ち込もうという経済優先の論理が働いているのではないかと、勘ぐりたくもなってしまいますね。

投資家から利益を求められながらも、沿線住民の暮らしを支えなければならない公共的使命も社会から要請されているのですから、露骨な利益追求事業だけでなく、震災からの復旧事業にももっと力を入れて欲しいですね。


車掌長さんからのコメント(2015年2月23日 05:33投稿)

希望者挙手 様

貴重なコメントやご意見、ありがとうございました。
そういえば、希望者挙手さんの母上も気仙沼のご出身でしたね。

仰る通り、首都圏はいま、東京オリンピックに向けた工事が拙速に進み始め、携わる人も資材もダンプも、東京に一極集中している感は否めません。

まさに、東京だけに人が集まり、お金も集まり、日々益々便利になってゆく光景を目にし、日本という国を俯瞰すると、これで良いのかなぁ…と疑問を抱いてしまいます。

「トランスィート四季島」の件、車掌長も共感します。

大人から子どもまで、誰もが公定の運賃・料金を払えば乗れる機会のある寝台列車を廃止する一方、富裕層向けに1編成で僅か30名前後しか乗れない、高額な高級寝台列車の新造には投資し、運行には積極的。

「金持ちしか相手にしない」、なんとわかりやすいコンセプト…

先に西方で運行を開始した同じような豪華列車も、沿線で旗を振る住民や子どもの姿が「おもてなし」となっているようですが、なぜか前近代的な一抹の寂しさを感じてしまいます。

まず自分たちが乗ることのできない豪華列車を、どんな気持ちで見ているのか、或いは、乗客は優越感に満ち溢れた想いも、その高額な対価の「価値」として、そのような「時間」を期待して買っているのか…

その列車は海外からの利用者も見込んでいるようですが、「見栄えの良さ」が好きなアジア圏の人々ならともかく、「心の豊かさ」を重んじたり求める欧米のお客さんも、そのような価値を喜ぶかは、個人的には疑問です。

言い換えれば、相手が気に入るようにふるまうような諂(へつらう)文化よりも、対等の立場で相手を尊重し、自らもそこをプライドとして楽しませる、「プロ」のユーモアやアドリブ、技量、知識、何より「プライスレスなハート」を求めているように感じます。

話を戻しますが、豪華列車の通る沿線の子どもは、「豪華さとは、こういうモノです!」というカタチを大人から見せられ、それに乗れる人こそが「成功者」という、歪んだ価値感を抱かなければ良いな…と、心配してしいます。

そして、「経済的な豊かさ」という、短く薄っぺらいモノサシしか手にできず、現実の生活の中で「敗者」であることを、自覚・他覚させられる…などと想像しては、あまりに悲観的でしょうか。

戦後の経済成長において、日本人は誰もが豊かさを実感できたと言われる時間を、僅かな期間ながら味わい楽しむことができました。
それは「一億総中流」であったり、「大衆文化の熟成」だったと言えます。

いまは、長い不況を経て景気が持ち直しつつあると言われますが、一方で貧富の二極化が進み、娯楽の分野に限らず、人間の暮らしに不可欠な衣食住や教育、医療などにおいて、必要な水準を保持できない人々が増えたのも、確かなことです。

また、大都市と地方においても、格差は拡大する一方です。

長くなるのも恐縮ですので、そろそろ終わりにいたしますが、乗りたい鉄道や憧れる列車の旅というのは、自分が手に入れることのできる、或いは少し頑張って背伸びをしたら手が届く「夢」や「希望」を乗せて、自分を運んでくれるものであってもほしい…と思いました。

こんなことを思う車掌長は、先日47歳の誕生日を迎えたばかりですが、まだまだ子どもなのかもしれません。

phoenixさんからのコメント(2016年1月25日 10:56投稿)

初めまして。

この記念Suicaで特損45億という記事が出ていて、デポジットで特損になったのか?と思い調べていました所、こちらのblogにたどり着きました。
http://blog.livedoor.jp/businessmoney/archives/1049649177.html
販売時点では収入にならず、発送費用などが先に計上されるので特損という理解で宜しいのでしょうか。

どうぞよろしくお願いします。

車掌長さんからのコメント(2016年1月26日 04:59投稿)

phoenix 様

この度は「哲×鉄」へのご乗車ありがとうございました。

約1年前のSuicaの話題に触れていただき、懐かしく思い出しました。
phoenixさんは、当該Suicaをお求めになりましたでしょうか?

車掌長は再販売の折に申し込み、手元に届きましたのは昨年秋のことでした。
手にして何の感慨も湧かなかったのが、率直な印象でした。

しかしながら、いまだに手元に届かない方々もいるかもしれませんので、この販売イベントにかかる手間の膨大さも想像を超えてしまいます。

ゆえに、45億もの経費が発生したということでしょうか…

前置きが長くなってしまい、申し訳ございません。
phoenixさんのお問い合わせにつきましては、車掌長に知識がなくてお答えいたしかねます。

つきましては、これをお読みの方々にコメントをいただきたく存じます。

1年前に車掌長が抱いたこのSuicaの疑問について、お二人の方がご回答くださいました。

同じ方々からでも、或いは別の御方でも、どうぞこの件に関しまして、ご回答をいただければ幸いです。

しかしながら、もし、どなたからもコメントがなかった場合は、この件につきましてはご容赦願います。

車掌長もphoenixさんのご質問をきっかけに、改めて東京駅100周年Suicaの疑問が再燃いたしました。

改めてphoenixさんにお礼申し上げます。
ありがとうございました。

ぜひ、またの「哲×鉄」へのご乗車お待ちしております。

希望者挙手さんからのコメント(2016年2月 3日 22:28投稿)

2日連続の乗車となりました(笑)

私も関心がありましたので、JR東日本の平成27年3月期の有価証券報告書を調べてみました。
その結果、東京駅開業100周年記念Suicaによる特別損失が45億円計上されたという事実は確認できませんでした。

おそらく特別損失という言葉が、損益計算書上の特別損失を指しているのではなく、予定外の支出という意味で使われたのではないかと推測されます。

皆さんが仰るように、お詫びの対応や送料負担など、あの騒動がなければ発生しなかった費用が発生し、概算で算出したところ45億円という金額になったということではないでしょうか。

これらの費用・損失は、カードの製造原価や販管費に含まれているものと思われるため、財務諸表で個別には把握できないものと思われます。

つまり「あの騒動がなければ発生しなかったであろう支出が概算で45億円と見積もられた」ことを「45億円の特別損失を出した」という言い方になったのではないかと思われます。

説明になっておりますでしょうか。
ややこしい話ですよね。

車掌長さんからのコメント(2016年2月 4日 04:42投稿)

希望者挙手 様

連夜のご乗車ありがとうございます

色々と調べていただいたようで、ありがとうございました。
大変お手数をおかけいたしました。

車掌長にはお金の処理や流れについて、経理や財務の知識が乏しく、いま一つピンときませんが、あの騒動で45億もの費用がかかったのではないか…ということなのでしょう。

45億円という金額は、その鉄道事業者にとっては、費用として支障のない金額なのかもしれませんが、利用者からすると、その金額で可能な事業を連想してしまいます。

車掌長はやはり、震災や自然災害で絶たれた鉄路の復活に、その金額が充当できたら…と思ってしまいます。

希望者挙手さん、コメントありがとうございました。

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47という数字

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2015年2月19日 05:56

47という数字が好きだ。

パッと、思いつくのは「47都道府県」。
子どもの頃、初めて47都道府県を全て言えたのが、小学校3年生。
これは時刻表好きだったことが明らかだ。

記憶では、小学校3年生で居住する市区町村、4年生で同都道府県、5年生で日本、6年生で世界のことを社会科で学習したように回想する。

また、47は「素数」であることも好きな理由の1つ。
素数とは、1とその数字以外で割ることのできないもの…

こういう個性の強い数字というのは、なんだか意味もなく愛おしい。

ところで、背番号47といえば、今年、福岡ソフトバンクホークスの監督をなさる工藤公康さん。
48歳になるまでの30年間をプロ野球でご活躍し、その力強い姿には心打たれるものがあった。

末筆ながら、今日は車掌長の47歳の誕生日。

大好きな素数である歳を、一日一日、大切に過ごしてゆきたいと思う朝であった…
 

コメント(2件)

希望者挙手さんからのコメント(2015年2月20日 01:35投稿)

日付が変わってしまいましたが、お誕生日おめでとうございます。

47と聞いて私が思い浮かべたのは、「Hakuba47(白馬フォーティーセブン)スキー場」です(笑
スキーヤーの間では「よんなな」と呼ばれ親しまれています。
たしか、4シーズン7デイズ、1年毎日楽しめるリゾートという意味だったと思います。

若い頃は40代は色々な意味で大人、年輩といったイメージでしたが、いざ自分がそうなってみると、50を目前にまだまだ未熟だなと思います。

今日の新聞のテレビ番組欄で「蜷川幸雄と老年俳優たち」という番組が紹介されていて、その文中に「生きることは、きっと変わり続けることだ。たとえ何歳になっても」という言葉がありました。

車掌長も私も変化の大きな人生ですが、1年毎日が充実した素敵な「よんなな」となりますように。

車掌長さんからのコメント(2015年2月20日 05:16投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます

この歳になって誕生日にお祝いメールをいただき、お恥ずかしながらも嬉しく思います。
重ねてお礼申し上げます。

「4シーズン7デイズ」で1年中とは、素敵な47の由来ですネ。
車掌長はそのスキー場のことは知りませんでしたので、ますます「47」好きになりました。

希望者挙手さんが仰る通り、車掌長も子どもや学生の頃、40代の大人とは、もっともっと「大人」のように考えていたました。

いざ、自分が到達してみると、まだまだ「子ども」っぽいなと痛感します。

ところで、「生きることは、きっと変わり続けることだ。たとえ何歳になっても」という言葉も、共感いたします。

それは、大袈裟かもしれませんが、「人間」や「自分」における可能性の無限さを表しているように思います。

山本有三も「路傍の石」の中で、このように綴っています。

たったひとりしかいない自分を
たった一度しかない一生を
ほんとうに生かさなかったら
人間、生まれてきたかいがないじゃないか

学生時代に出逢った言葉ですが、いまも、胸のどこかに置いてあり、苦労や試練の渦中にあった際は、どこからともなく表出します。

人は「自分の意志」で生まれてくることはできません。

しかしながら、この「時代」や、この「国」に生まれた「自分」の意味をじっくり考えてみることは、とても大切なことだと思います。

世界を見回せば、自分の意志だけでは、「生きる」という最低限の営みさえ困難な人がたくさんいます。

それは、食べることもままならない貧困や、戦禍に命を脅かされる状況など様々です。

日本も1億総中流と言われた良き社会から、貧富の格差が拡大し始めたと言われる昨今ですが、まだまだ、自分の「努力」や「志」で道を切り拓ける可能性やチャンスが残っている国だと感じます。

そして、自分に対して悲観せず、他人や世間と比較せず、自分が良しとする「心の豊かさ」を持って日々を過ごすことが、大切なのではないか…と

そんな境地に辿り着けたのは、40代になってからでした。

もしこれをお読みの10代、20代、30代の方がいらっしゃれば、このことに気づく時点が早ければ早いほど、その後の人生に利することを、経験からの教訓とし、エールを送らせていただきます。

(追伸)
希望者挙手さん、先月は誕生祝のプレゼントをありがとうございました。大変気に入ってしまい「家宝」になっています。

また、それと同時に「新幹線鉄道開業50周年記念千円銀貨」もお譲りいただき、誠にありがとうございました。

千円銀貨は車掌長も昨秋申し込みましたが、申込者が多く抽選となり、その倍率は11倍を超え、惜しくも購入できませんでした。

そんな貴重な記念硬貨を希望者挙手さんは、ご自分が当たったものをお譲りいただき、大感激でした。

この場をお借りして、心からお礼申し上げます
ありがとうございました

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