哲×鉄ブログ本線車内放送⑤
カテゴリー:⑪番線:哲×鉄 車内放送 2012年8月28日 04:49
このたび、哲×鉄 アーカイブ本線に掲載している時刻表が500冊目となりました。
この記念すべき500冊目の表紙を飾ったのは、「ちまめ様」から寄贈していただいたものです。
先般、このホームページをきっかけとしたご縁で、知り合うことができました。
ちまめ様も日本交通公社の時刻表を長年愛読され、収集されている御方です。
そのちまめ様から今回、大切に所蔵されていた時刻表を沢山寄贈していただきました。
車掌長は今後それらを、アーカイブ本線上で掲載して参ります。
そして、末永く多くの方々にご覧いただき、お一人お一人の「時間旅行」を楽しんでいただければと願っております。
なお、この1974年1月というのは、車掌長が初めて時刻表の使い方を教わった頃です。
その際の時刻表は掲載の大型版ではなく、小型のものでした。
車掌長自身にとっても記念すべき掲載500冊目を、そんな所縁のある号で飾れたことに喜びを感じます。
末筆ながら、寄贈してくださったちまめ様に心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
蝉しぐれに想う
カテゴリー:⑤番線:feel the season方面 2012年8月25日 06:54
日本の夏の風物詩とも言える蝉しぐれ。
朝から宵の口までシフト勤務のごとく、時間帯によって種類の異なる蝉たちの大合唱が聴こえる。
クマゼミは午前、アブラゼミは午後、夕方はヒグラシ…
猛暑の折、この大合唱にイライラが募ることもしばしば…
しかしながら、蝉の一生を思い出すと、その活動に耳や心を傾けるのも味わい深いものがある。
正確ではないが、蝉の一生を象徴的に表すものとして「幼虫7年、成虫7日」という言い方がある。
つまり、幼虫として土の中で7年もの歳月を過ごし、成虫として地上に出現後、7日という短い時を過ごし生涯を終える…
そう思えば、7年前に幼虫として土中に潜り、今年になって現れた「生」の営みを、単に「ウルサイ」と片づけられない時間旅行的な想いが募る。
7年前の自分と、今の自分。
7年前の社会と、今の社会。
この時の流れの中で、自分や社会が得たものや失ったものは何か?
また、変わったことや変わらないことは何であったか…
人は誰しも、その日その日を生きるのに精一杯だ。
ゆえに、関心ごとも目先のこと、身近なことが中心となって当たり前だ。
だが、たまに、立ち止まり振り返ることも、この先を見据えて生きる上では大切なことだと思う。
歴史も未来も、全てが連綿とした「時の道」の上に存在する。
特に、隣国が突発的に起こした出来事には、一過性や部分的な感情で左右されない冷静さが必要だ。
蝉を引き合いに出しては蝉に申し訳ないが、残り少ない寿命を己の保身のために声高に叫ぶ姿は哀れに映る。
そんな想いを抱いた、晩夏の朝…
N700A
カテゴリー:①番線:鉄道(JR・私鉄)方面 2012年8月22日 05:44
昨日、JR東海は次世代の東海道新幹線車両「N700A」を報道関係者に公開した。
新聞によれば「自分で考える新幹線」だという。
つまり、列車自らが考えて加減速を行い、ダイヤ通りに運転する自動運転機能を搭載している。
現在、列車の加減速は運転士がノッチ(アクセル)を小まめに操作し、規定速度を維持している。
以前、TV番組でその運転士のノッチさばきを見たが、その繊細さに驚いた。
そして、人の手によって運転された列車は、1秒の遅れもなく駅に到着した。
東海道新幹線は今日年間約12万本の運行で、1列車あたりの遅延時間が平均36秒だという。
これは自然災害やトラブルを含めた時間なので、通常では限りなくダイヤ通り運転されていることになる。
それをN700Aの導入で、自然災害時も限りなく「0」秒に近づけるのが狙いにあるようだ。
たしかに、東海道新幹線は他の新幹線路線よりも、カーブや勾配がきつかったり、多い。
その全ての情報を人が完全に把握し、ノッチを完璧にさばくのは至難の技だ。
また、人間の操作ではどうしても人によってムラがあり、数秒のロスが出るのも否めない。
それを災害時のダイヤ復旧の際、「自動運転」で補おうというのだ。
落語のオチのようだが、通常時に使用すると正確過ぎて、ダイヤよりも早く着いてしまうそうだ。
N700Aは外観上は、N700と変わらないが、中身はフルモデルチェンジと言っていいだろう。
日本の鉄道技術の集大成とも言える車両だ。
一方で車掌長はこう思う。
効率の良い自動運転も、1秒も遅れない定時運行も素晴らしいが、列車の旅を楽しむ工夫がもう少しでもほしいと…
食堂車や個室といった、100系時代にあった世界に誇れる優雅さの復活も贅沢だが望みたい。
秒刻みで過ごす現代人だからこそ、高速移動時間の中での「ゆとり」を味わいたい。
いくら乗った列車の中で焦ったり、仮に走っても、到着時間が早まるわけではないのだから…
食堂車で流れる車窓をみて楽しんだ食事や一杯のコーヒーの格別な美味しさ。
また、乳幼児を連れた人には個室がどれほど有難かったことか…
もちろんそんな非効率なスペースよりも、座席にした方が収益は高いことは百も承知だが、プライスレスな価値にも目を向けられる経済社会にも淡い期待を寄せたい。
国立天文台
カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2012年8月16日 15:49
今朝、三鷹市内にあるコメダという喫茶店へモーニングへ行った。
中京圏では知られたチェーン店だが、首都圏では主に郊外で徐々に店舗を増やしている。
この店の目玉は「モーニングサービス」。
コーヒーを注文すれば、その値段(400円)のままでトーストとゆで卵が付いてくるのだ。
愛知や岐阜ではごく当たり前のサービスであり、他にサラダや様々なものを振舞う店もある。
だが、10年近く前に1号店が登場した首都圏では、このサービスは驚愕的な出来事であった。
車掌長はこの三鷹店のチケット(回数券)を持っており、たまに出かけるのを楽しみにしている。
さて、今日はコメダでのモーニングの後、近在の国立天文台を訪れた。
ここは前職で年に1度の仕事で毎年来ていたが、一般見学では初めてだ。
緑豊かな広大な敷地には、我が国の天文学の聖地たる足跡が随所に保存されている。
外観見学のみの施設もあれば、中もしっかり見学できる施設もある。
特に、天文台歴史館(大赤道儀室)にある巨大な望遠鏡は必見だ。
1998年まで研究観測に使用された木製ドームの施設だが、今でも復帰可能な状態だそうだ。
車掌長は天文学に長けているいるわけではないが、星空を眺めるのは大好きだ。
小学生から時刻表を見続けて(!?)近視だったが、高校時代にコンタクトレンズを装着するようになると、矯正視力で1.5の世界を手に入れると同時に、今まで気付かなかった夜空の美しさに興味を抱いた。
また光の速度や1光年という距離の途方もない非日常的な数値を知り、「天文学的数字」という表現を初めて実感したものだ。
ちなみに、光の速度は「秒速30万㎞」だそうだ。
つまり、1光年は約9兆5千億㎞…
地球から太陽までの距離を約8分で結んでしまう速さだ。
現実には無理だが、もしスペースシャトルで行けば、時速25,000㎞で飛行し約250日かかる。
しかしながら宇宙には、そんな速い「光」でも、〇〇光年を要する距離があるのだから凄い。
銀河系の直径は10万光年。
アンドロメダ星雲までは250万光年。
宇宙の果ては今のところ、137億光年…
車掌長はふと、山口百恵の「さよならの向こう側」という曲を想い出した。
♪何億光年 輝く星にも 寿命があると 教えてくれたのは あなたでした…
星の一生に比べれば、人間一人の一生など瞬きにも満たない僅かな時間かもしれない。
だが、とめどなく、今生きている瞬間が輝かしくありたいと願う残暑の一日であった。
コメント(4件)
温泉おやじさんからのコメント(2012年8月19日 10:00投稿)
ご無沙汰しております。
コメダって首都圏にも出店しているのですね~知らなかったです。
愛知では定番のサ店ですが、甘党の私はやはりシロノワールがお気に入りです(笑)
東海地区の過剰サービスは有名ですが、過去に行った店では、コーヒーを頼むとトースト、ゆで卵、サラダ、おにぎり、みそ汁が出てくる店なんかもありました。トーストにおにぎり…過剰にも程があるとは思いますが…。
星空と言えば、昨年の姥湯の露天で見た満天の星空が忘れられません。
今年は、トロッコの奥のようですが、またきれいな星空が見られるといいですね。
車掌長さんからのコメント(2012年8月19日 12:06投稿)
温泉おやじ 様
毎度ご乗車ありがとうございます。
コメダのシロノワール、イイですね!
車掌長も大好きな一品です。
温泉おやじさんも甘党とのこと、車掌長もパフェなど大好きです。
ちなみに、東京では見ない小倉トーストは専務車掌の好物です。
それにしても、以前行かれたというその「サ店」(この響きも時代を感じて好きです)のサービスも大出血で驚きです。
学生時代、知多半島の半田にある某サ店でバイトをしていましたが、そこのマスターが「モーニングは昼や夜にも来てもらうための宣伝費」と言っていました。
実際、愛知の人はサ店を自宅の客間代わりに上手に利用していたと思います。
客が来れば、自宅でお茶を出さず馴染みのサ店に連れてゆき、店を出るときは「チケットだで、まぁええわ」というフレーズがそこかしこで聞かれました。
姥湯温泉の星空は素晴らしかったですネ!
露天風呂で満天の星空…至福なひとときです。
また、ぜひご一緒願います。
哲×鉄ご愛読の皆様で温泉好きな方は、ぜひ温泉おやじさんのHPへも足を延ばしてみてください。
中京圏を中心に、温泉好きな皆さんの詳しい湯めぐりレポートがとても参考になります。
訪問の際は、哲×鉄本線の温泉駅で乗り換えとなります。
「温泉おやじの湯めぐり日記」さんのリンクが貼ってあります。
希望者挙手さんからのコメント(2012年8月21日 19:29投稿)
お久しぶりの乗車です。
8/11~9/17の期間限定で「都電天文号」が運行されていますね。映画のタイアップ企画のようですが、都電も映画も面白そうです。
それから、本日、自分の足で150m程、太陽に近づいてきました。
と言うのも、次女と東京タワーの約600段の階段登りに挑戦し「昇り階段認定証」なるカードをもらい、小さいながらも達成感を感じてきました。(しかし、暑かった!)
しかし、階段もエレベーターも同じ料金というのは・・・階段割引料金を設定してもらえればと思いましたが、美しい東京タワーの維持管理のためには、仕方ないのかも知れませんね。
スカイツリーもいいですが、東京タワーもまだまだイケますよ。
そうそう、車掌長の母校もしっかり展望できましたよ(笑
車掌長さんからのコメント(2012年8月21日 21:09投稿)
希望者挙手 様
毎度ご乗車ありがとうございます。
東京タワーに自力で登られたとのこと、良い思い出になりましたネ。車掌長も以前登りましたが、希望者挙手さんと同様の疑問を抱きました!
「なぜ同料金?」…と。
しかしながら、登って眺めた光景の「達成感」の対価だと納得しました。
また、車掌長の母校もご覧いただきありがとうございました!
さぞかし、校庭の狭さに驚ろかれたかと思いますが、車掌長の人生の転機となる時間がたっぷり詰まっている場所です。
ところで「都電天文号」のことは知りませんでした。
さすが希望者挙手さん!
早速、東京都交通局のHPで調べましたが、レトロ車両の運用でなかなかイイですネ。
映画の「天地明察」は車掌長も興味あります。
日本の暦を改めるという偉業…
そして、ハッキリと真相や事態を見抜く"明察"という言葉が素晴らしい。
いつの時代も、またどんなに混沌とした社会であっても、その原因や現象を真実や科学を元に手繰(たぐ)っていけば、必ず解決の糸口や新たな発見が見つかるのだと思います。
希望者挙手さん、余談ですが、近々「バー・銀座パノラマ」にご一緒願えませんでしょうか?
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伊豆山温泉 水葉亭
カテゴリー:⑥番線:温泉方面 2012年8月10日 04:40
先日、伊豆山(いずさん)温泉を訪れた。
日本三大古泉の1つに数えられ、源泉の「走り湯」が有名な場所だ。
地理的には湯河原温泉と熱海温泉に挟まれ、つい素通りしてしまいがちな温泉地…
だが車掌長は、大規模な歓楽的温泉地よりも、こちらの方が好みである。
ここを訪れた目的は「伊豆山花火大会」。
関西からスカイツリー観光で上京する親戚にぜひ見せたく、途中下車をしてもらう旅程を組んだ。
そして、その宿に選んだのが「水葉亭」だ。
海沿いの山肌に立つ屹然(きつぜん)たる威容は、かつての高級旅館の面影を随所に残している。
施設の老朽化が相当に進んでいることは否めないが、車掌長はこの水葉亭がお気に入りとなった。
それは古き良き「昭和」の時間が、奇跡的にもそのまま止まっているいるからだ。
時代に取り残されたように…
圧巻な広さを誇る「王朝大浴殿」や、海の眺めが素晴らしい「眺望大露天風呂」。
大小幾つもの宴会場や、コンベンションホール。
最上階のスカイラウンジとバー。
懐かしさが漂う「トロピカル展望大円形プール」。(何がトロピカルなのかは不明だが、ネーミングが昭和チックだ。)
そして、この施設群が山裾に立体的に配置され、それらを結ぶ複雑な通路や構造自体が楽しい。
今では「ムダ」として排除されるものが、どれも残っている。
折角の旅行だから、新しい施設や快適なサービスを求めるのは客としては当然であろう。
確かに最近のホテル・旅館は、洗練された空間や至れり尽くせりなサービスを提供しなければ客が集まらない。
しかしながら、車掌長は水葉亭のようなホテルの存在こそ、いま貴重なのだと思う。
それは、日本人が過去の時間に置き忘れてしまったものが、沢山保存されているからだ。
それが具体的に何であるかは、泊まった本人が気付くことであろう。
みんながみんな助け合って生きていた頃の近所や地域、親戚、家族との絆。
古いものを大切にする心。
己の欲ばかりでなく、他人を気遣う心の在り方…
車掌長はそんな感慨を発見できるきっかけが、この水葉亭にあったと思う。
もし、快適さのみを求めてここを訪れれば、ハード・ソフト両面の「粗(あら)探し」の旅で終わるであろう。
今回、1才から76才までの親戚一同26名が専用の大広間でとった食事は、甥っ子や姪っ子が畳の上を走り回り、大人は酒を注ぎ合い歓談を楽しんだ。
その光景は車掌長が子どもだった頃の30数年前を思い出させてくれた。
また、目的の花火大会は、部屋の真ん前で打ち上げられ、視界をはみ出る迫力と体幹に響く音に、みな驚嘆の声を上げ喜んでもらえた。
余談だが車掌長は、館内の「熱海国際大会議室」という名称の"飛鳥の間"で、いつの日か自らの時刻表展示会を行ってみたいと思った。
その日まで水葉亭が、今のままで頑張っていてほしいと勝手ながら願う…


