少し早いXmasプレゼント

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2019年12月16日 05:44

先週末、宅配便の不在票が入っていた。

専務車掌宛だったが、差出人に見覚えが無いと言う…
最近通販で買ったものはないし…とも。

一昨日、再配達依頼をした当該荷物の包装を開けてビックリ!
Nゲージ鉄道模型のスターター・キットが出現した。

専務車掌は、すぐさま「当たったんだ!!」と発した。
事情がわかったのは、先月、某新聞購読紙の懸賞コーナーに応募していたとのこと。

しかも当選者数は3名で、買えば税込で定価2万円弱もするものだった。

聞けば、鉄道好きな親子のために、気の利いたコメントを応募必要事項に加えて、さりげなく書いたとも…
ともあれ、車掌長と車掌見習にとって、少し早い素敵なサプライズXmasプレゼントとなった。

セット内容の車両は、ブルートレイン「あさかぜ」のヘッドマークを冠したEF66電気機関車と、寝台車4両の計5両編成が組めるもの。
これに楕円形のレイアウトが可能なレールセットと、パワーユニット他が付いており、すぐに走行可能なNゲージ入門セットであった。

つい先日、乗務日誌にサンタクロースの話題を綴ったばかりの偶然だが、50歳を過ぎてもなおのこと、その御方の実在を胸に秘めるが、それが叶った出来事であった。

完成させたレイアウトは、食卓の上で収まるほどこじんまりしたものだが、最近遊ばなくなった積み木を出してきて、駅のホームやトンネルをふたりでつくり、何十周も「あさかぜ」を走らせた。

車掌見習が車掌長も昔乗ったことがあるか尋ねるので、何回かある旨返答したら、その時の東京駅発車時刻や途中の停車駅を教えてと言うので、記憶を辿り教えてあげると、車掌見習が「にわか車内放送」を始め、列車を走らせたり、停まらせたりし、思わず目を細めてしまった。

このような、午後の陽だまりが入る部屋でのひとときが、いつまでも車掌見習の想い出の原風景として、記憶に残ってくれたなら嬉しく思う。

専務車掌サンタ、どうもありがとう。

 

ハチロク

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2019年12月12日 04:57

 「ハチロク」と書けば、名車トヨタAE86を想像する御方も多いことだろう。

「頭文字D」で一躍、その名を世に轟かせ、今も根強い人気のある車…
車掌長も知り合いの所有する、スプリンター・トレノのハンドルを幾度か握り、走りを楽しんだこともある。

だが、今回話題とする「ハチロク」は、車ではない。
お恥ずかしながら、車掌長自身の目方(めかた)である。

仕事柄、春から秋にかけて体重は年間で低めに推移し、冬は2~3㎏ほど増えるのが、例年のパターンであった。

しかしながら、今秋はこれまでに無かった仕事も増え、ほぼ毎日が車での通勤となってしまった。
電車通勤であれば一日あたり最低でも5㎞ほど歩くのに、それが全く無かったのが主原因であると思う。

したがって、例年だと首都高速を年間400~500回ほど利用しているが、今年は優に600回を超えていそうだ…

そんな日々を過ごしていたが、やっとそうした状況も終息しつつあり、先週あたりから電車での通勤を久しぶりに楽しんでいる。

車掌長は幸いにも、車掌区最寄駅が通勤利用路線の始発駅ということもあり、必ず座って仕事に向かえ、新聞にも目を通すことができるが、その時間が至福な時でもある。

ただ、過去最高にまで増えてしまった体重は、やはり体が鈍重であることを痛感…
心なしか膝も痛みを覚える。

単に通勤だけでは目方の減り具合も期待できず…
ましてやこれからの時期は、例年体重が増えるタイミングになってしまう…

ここは一念発起して、食事内容や大好きなお酒を少々見直しせねば…と、思いつつ、歳をとるにつれ、「ま、いいか」という自分への甘さや言い聞かせも増えたことに、随分と「焼きが回ったなぁ」と思う今日この頃である。

20代、30代頃のアグレッシブさも、つい「郷愁」でくくってしまいそうだが、放置しておくと、キュウマルなどという世界も視野に入ってしまうのは、回避しなければならない。

せめて、祖父がしばしば使っていた、まじないでも唱えておくことにしよう。
クワバラ クワバラ

 

浜屋のバーベキュー弁当

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2019年9月 7日 16:34

先日、仕事で木更津に行った。

その前日、職場の同僚に木更津出身の者がおり、木更津でオススメのランチを尋ねると、即答で「浜屋のバーベキュー弁当」とのこと。

当日、現地での仕事を終えて昼食をとって帰る際、聞いた道を通りその店舗に皆で立ち寄った。
ちょうど、お昼どきでテーブルの上に積まれた「バーベキュー弁当」を手にし、5名それぞれのお腹に見合うボリュームのものを購入していた。

ちなみに車掌長は、肉もご飯も増量の「大盛」で920円也。

高速を走ること15分、某SAに入り待望の弁当を口にすると、なんとも美味であった。
国産豚のロースを一枚一枚、秘伝のタレを染みこませ直火で焼き上げた肉と、同じタレがかかったご飯との相性が絶妙で、どんどん口の中に入ってしまった。

包み紙の裏には、この弁当の説明が記されており、箸を動かしながら読んでみると、この「バーベキュー弁当」は、もともと木更津駅の駅弁として誕生したことがわかった。

それを知り、車掌長は尚更、この弁当が気に入ってしまった。

早速、家に帰り、説明にあった駅弁誕生の頃(昭和37年)の時刻表を調べたら、しっかりと木更津駅の特殊弁当としてその名称が載っており、感動してしまった。
ちなみに当時の値段は150円。

当時は内房線ではなく、房総西線という路線名で、特急・急行列車は存在しないが、準急「内房」5本と同「さざなみ」1本が毎日走っていた。

列車番号のマークを見ると、「D」とあるので電化前であったこともわかる。

準急で3~5分、普通列車で5~10分程度の停車時間があったから、駅弁を買う時間は充分にあったし、駅の賑わいも思い浮かぶ…

今では駅弁としての販売は終了しているが、街中の店舗で元駅弁が地元の皆さんに親しまれ販売されているのは、とても喜ばしく思った。

またぜひ、木更津再訪の折は、この弁当を購入したいと思う。

紹介してくださった同僚のT殿、どうもありがとう。


 

朝の新橋で憩いのひととき

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2019年8月24日 03:56

「3卓、アイス、ガム無し」と、ウエイトレスがカウンターに告げる。

昨日、仕事で汐留に行った際、同僚との待ち合わせよりも1時間ほど早く新橋駅に着いた。
時間を潰すには、あの店がいい…

車掌長の足は、新橋駅前ビル1号館の「パーラー・キムラヤ」に向かっていた。
入店しどこへ座るかは客の自由、お気に入りの水槽横の席は埋まっていたので、カウンター前の4人掛けに座った。

朝食は済ませていたので、アイスコーヒーのみを注文。
ここは常連であれば、アイスコーヒーはガムシロップの有無を注文時に告げる。

アイスコーヒーが席に届くまで、店内の雰囲気を味わう…
店内は喫煙もOK。いまどき紫煙くゆる店など、絶滅危惧種の類に属するであろう。

車掌長は喫煙しないが、子どもの頃から父が家で吸うタバコの煙の中で育ったようなもので、受動喫煙など一切気にしない。

また壁に目を向けると、この模様がなんともモダンでたまらない。
帝国ホテルのオリジナルコーヒーカップの「フランク・ロイド・ライト」のデザインを連想してしまう。

やがて、アイスコーヒーが届き、店用の新聞を読みながらストローで啜った。
至福のひととき…

カウンターを見れば、「ライブキッチン」なんて洒落た言い回しは無用の「丸見え」の状態で、狭いスペースをムダの無い動きで黙々と注文に応じる姿が心地よい。

待ち合わせの時間も近づき、卓上の趣きある伝票を手に取り済ませた会計は370円也。
店の入口にあるショーケースを眺め、今度は「プリンローヤル」を食べようなどと目を細めた。

歩いて数分の汐留エリアに入ると、インテリジェンスなタワーオフィスビルに次々と足早に吸い込まれる人の波に、さきほどのゆったりした憩いの時間が泡沫(うたかた)の出来事のように思われた…

 

びゅうプラザ撤退に思うこと

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2019年7月 3日 05:24

梅雨空の日々、冴えない天気が続くが、車掌長の心の空は晴れている。

自身でも6月の日々を思い出せないほどだった、仕事の繁忙期が落ち着いてきた。
出張も多く、体力的にもだいぶ消耗したが、体重はさほど減らなかった。

当乗務日誌も運休状態が続いたが、これはこれで車掌長にとってはストレス。
車掌長は書くというか、思いや考えを綴ることが好きだ。

それは、他者へ賛同や批判を求めるものではない。

つれづれなるままに…只それだけでのことである。

つい先日、新聞にも出ていた記事で、世相を感じる話題があった。
JR東日本の旅行会社「びゅうプラザ」が、2022年までに駅から撤退するという。

旅行予約サイトの隆盛、人手不足が理由とあった。
この理由は、他でも聞き覚えがある…

そう、新幹線や特急列車における車内販売事業からの撤退や大幅縮小だ。

それらの理由も表向きは的を得ているように思わせられるのだろうが、真髄ではないように感じてしまう…

車内販売においても、びゅうプラザにおいても、従事されている方にとって、扱う商品に魅力が無いという視点はなかっただろうか…

列車内という他業者が入り込めない、或る意味、優位な商売形態でありながら、街中のコンビニや乗車前に調達できる駅売店とさほど変わり映えのしないモノを売っていたり、駅構内という最高の立地にありながら、鉄道会社の旅行会社ゆえに、自社営業エリア以外の観光地扱ったり、様々な交通機関を組み合わせた、旅行本来の醍醐味である「自由な」旅行商品を企画・販売できなかったり…

そして、これは車掌長自身の所感なので参考にしていただきたくないが、対面販売してくださるスタッフの経験・知識不足も否めない接客、プロ意識を感じられない対面販売が、次第に利用客を遠ざけてしまったのでは…と思ってしまう。

いまや、これだけ旅行サイトが台頭し、利用者側も単なる交通機関と宿泊だけのセット旅行ならば、「ダイナミックパッケージ」と呼ばれるような、自身でウエブ上で手配・支払いも完結してしまう購買ルートの方が、利便性が高いであろう。

一方、旅行会社最大手のJTBは、対面販売の方法を改革する試みを始めるようだ。

それは、旅行相談の有料化。
通常、店頭にフリーで立ち寄ってパンフレットを眺めながら、旅行相談をすることは、これまでの慣例として無償であった。

それを、「トライアル」という位置づけであろうが、国内旅行は30分2,160円、海外旅行は同5,400円を頂戴する店舗が都内に実在するようだ。

ただし、相談後、所定の期日までに実際に旅行を申し込めば、その相談料は旅行代金に充当され、実質、相談料は無料となる。

車掌長は10歳のときに、初めて自身で旅行会社を利用した。
当時、国鉄の夜行高速バス「ドリーム号」の切符を購入する目的だった。

駅の窓口と違い、親切な女性の店員さんが、自分のような子どもが求めるたった1枚の切符を、カウンターに座って対応してくださったことが、旅行会社との出逢いであった。

その時の旅行会社は、現在も同じ場所で営業し懇意にしており、長いお付き合いとなっている。

思うに…旅行会社の強みは「対面販売」にあると思う。

ネット予約は、汎用的で面白味に欠け、自分がしたい旅行の断片しか、カタチにしてもらえない。
逆に、旅行会社の対面販売は、先方にも相当なお手数をおかけしてしまうが、細かなリクエストにも対応していただけ、満足度はすこぶる高い。

もちろん、旅行会社のスタッフも多忙であることを重々承知しているので、相談や要望内容はこちらで簡潔にまとめ紙などに書いて、手を煩わせないように心掛けている。

これは旅行業に限ったことではない、売り手も消費者も、人と人とのコミュニケーションと思い、大切にすると、その時間の蓄積は、目には見えない「心の豊かさ」に昇華する。

逆に、消費者自身が客の方が優位だと認識し、売り手と接すれば、空疎で表面的な「売っておしまい」の関係でしかない。

更に、もっと哀れなことは、売り手の弱い立場に付け込んだ、悪質・理不尽なクレームで自身の憂さ晴らしをするような、消費者になってしまうことだろう。

びゅうプラザ撤退から、話が広がり過ぎてしまったが、対面サービスが徐々に、ひとつひとつ無くなってゆく世の中の行く末を案じてしまう…
 

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