いつか本選を夢見て

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2017年10月25日 20:16

 先日、某クイズ番組の予選に参加した。

子どもの頃から好きなクイズ番組の1つだが、現存する視聴者が出場可能な番組としては、唯一となってしまった貴重な人気長寿番組、「パネルクイズアタック25」だ。

ふと或る日曜の番組放送終了間際、テロップで流れた"出場者募集"にインスピレーションを感じ、ネット経由で応募。

すると、10日後くらいに葉書で予選の案内が届いた。
あれ?わりと応募者が少ないのかな…と思いきや、某サイトで調べたら、予選参加の倍率はおよそ150倍とのこと。

ちょうど、仕事も休みの土曜日だったので、勇んで参加した。

会場には約80名ほどいた。
さきほどの予選参加倍率を当てはめると、約12,000人が応募し抽選を射止めた人達となる。

最初に担当者からのガイダンスを受けながら、エントリーシートを30分かけて作成。
その後、筆記試験(記述式)が行われた。

出題は30問、制限時間は8分。
1問あたり15秒前後で解答してゆかなければならない。

出題はかなり広範かつ難題であった。
具体的な問題は、まだ予選が行われているので公言できないが、車掌長には苦手な芸能関係や話題も多かった。

手応えのないまま、予選落ち…
予選を通過できたのは10名ほどで、その御方たちは面接へと駒を進めた。

そういえば、予選担当者も筆記試験冒頭に気休めを言ってくれていたのを思い出した。

「皆さん予選に何度も参加して、本選への切符を手にしています。お手元の予選参加記念のボールペンは4色あり、本選のパネルの色に合わせてあります。4色揃えると本選に出れるかもしれません」と…

何はともあれ、50歳目前に憧れのクイズ番組予選に参加でき、とっても良い経験となった。
今度は還暦を迎えるまでに、リベンジして本選出場を果たす夢を見てみよう。

年明けのアニバーサリー・イヤーに向け、色々思い付いたことをチャレンジしているが、ギネスブックへの申請審査は、英国事務局から却下の連絡があった。

現在、あまりにも様々なジャンルからの申請が多く、新たなジャンルでの世界記録申請は受け付けていないとのこと。
つまり、「時刻表収集」というジャンルはなかったようだ。

たった一度きりの人生、何でも「アタックチャンス!」で、ゆこうと思う。

ラジカセ50年

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2017年8月 3日 04:51

 昨夜のNHKニュースで、ラジカセ展の話題を観た。

ラジカセが世に出て今年で50年になるという。
そこで、家電収集家の御方が都内の百貨店で「ラジカセ展」を開いているという。

50年という時の流れが、まさに車掌長と同い年であることも感慨深く愛おしい…

「ラジカセ」…車掌長世代前後の方々には、懐かしいモノの代表的な響きだろう。
スマホ全盛時代の今日、比べればなんと武骨で面倒そうな「キカイ」だと思われるだろう…

しかしながら、これがよいのだ…

車掌長が子どもの頃、若いお兄さん達は、旅行カバンと見紛(みまが)うような、大きなラジカセを持参して長距離列車に乗っていた。

ときに、ヘッドフォンなど使わず、ラジカセからそのまま音楽を聴く姿も見受けられた。
ボックスシートに座ったふたりが、本来であれば迫力ある音楽を楽しめるはずの大きなスピーカーに左右それぞれ耳を寄せ、周囲に迷惑が及ばぬよう音量ツマミを左に回し、向い合せにぶつかる脚は軽快なリズムを刻んでいた。

車掌長が想い出に残っているラジカセは、中学入学の頃にテレビCMで流れていたパイオニア「Runaway」。ふと思い出し、YouTubeで探し再会してみた。

シャネルズが歌う商品名と同じ曲が流れ、アメリカのAmtrak(アムトラック)の列車がホームに滑り込むシーンに、記憶が呼び覚まされた。

また、「おしゃれなテレコ」で一世を風靡した、サンヨーの「U4」も懐かしかった。
これはまだ、車掌長も所有している。

車掌長も高校時代の友人との鉄道旅には、必ずこれを持参していた。
今思えば、旅行の荷物も多く、いまほどスマートではなかった。

このような家電製品も、当時の価格を見ると高価な品物だった。
そして、それを買うためにお金を貯めたり、何かを我慢して節約する楽しみがあり、所有した時の無上の喜びがあったものだった。

そして、欲しいモノというのは、たやすく手に入るよりも、手に入れるまでのプロセス(時間)も愛着の深さへ繋がるドラマがあった。

それは、今日の大量消費、使い捨て文化とは対照的なモノへの愛情があった。

そんなモノたちへ車掌長も再会したくなってしまった。
そのラジカセ展へ行ってみようと思う。

 

コメント(2件)

希望者挙手さんからのコメント(2017年8月19日 00:41投稿)

こんばんは
大変ご無沙汰してしまいました。

私もラジカセ大好きで、中学生の頃は、ラジカセをはじめオーディオ機器のパンフレットをたくさん集めたものでした。
残念ながら、そのコレクションはもう残っていませんが。

私が東京で独り暮らしを始めて半年以上、テレビはなく、アイワのラジカセだけという生活でした。

ところで、パイオニアのランナウェイのCMと言えば、私は「さらばミシシッピー」ですね。柳ジョージとレイニーウッドの名曲です。
それから、ソニーのXYZと書いて「ジーゼット」。その読み方もカッコよかったですが、ビリー・ジョエルの「マイ・ライフ」というCMソングもカッコよかったですね。

ちなみに、ベルトクイズQ&Qというテレビ番組で、夏休み子供大会の賞品にあつた、ラジカセにテレビ機能がついた「ラテカセ」に憧れたものでした(笑

今、我が家にあるのは、ケンウッドのランページというMD対応のCDラジカセで、平成に購入したものです(笑
それからソニーの「リバティ」というオーディオ・コンボもあるのですが、これは昭和60年に初任給で買ったもので、修理が必要な状態ですが、これは手放すつもりはありません。

それから、FMステーションやレコパルのカセットレーベルもたくさん持ってますよ(笑

車掌長さんからのコメント(2017年8月20日 06:18投稿)

希望者挙手 様

毎度ご乗車ありがとうございます

同世代として「ラジカセ」にまつわるエピソード、懐かしく拝見し嬉しく思いました。

ソニーの「XYZ」は存じませんでしたが、調べてみて年上の従兄弟が持っていたものかな…と思い出しました。
中央にラジオのアンテナが2本あり「V字」に広がるところが特に…

また、「ベルトクイズQ&Q」も懐かしい番組ですネ!
車掌長も夏休みなど、これを観るのが好きでした。

今と違い、当時のクイズ番組は「視聴者」が主役でした。
そして、そこに親しみや身近さ、いつか自分も出てみたいな…という憧れがありました。

今のクイズ番組は、芸能人ばかりが回答し、車掌長にとっては全く面白くありません。
ウケ狙いの的外れな回答も、車掌長には可哀想な「やらせ」という印象です。

現存するクイズ番組で好きなのは、「パネルクイズ・アタック25」くらいとなり、寂しい限りです。

希望者挙手さんが「ラテカセ」が賞品だった旨、記しておられますが、他にも子ども大会では「白いギター」「てんとう虫レコードプレーヤー」「フラッシャー付自転車」etcがあり、当時の子どもたちが欲しかったモノに、時代感が投影されていました。

また、リバティのようなオーディオ・ミニコンポも、同世代の者には「憧れ」でしたネ。

まさに、手にしたときや聴くときの歓喜があったように思います。

1つ1つのパーツを積み重ね、システム全体が組み上がった時の「威容」は、所有するまでの苦労が報われた瞬間でもあったと思います。
価格も相当高価でしたし…

修理が必要な状態とのことですが、ぜひぜひ、修理できる方をお探しになって、ご自身の「家宝」として末永く大切になさってください。

ふと思いましたが、希望者挙手さんや車掌長にとって、「断捨離」など、無縁な概念ですネ(笑)

きっと、自身がこの世から居なくなったとき、迷惑するのは家人なのでしょうけど、これらこそ、自分が生きた「証」でることも否めません。

話が全く変わり恐縮ですが、昨日8月19日は「バイクの日」でしたね。

ふと、希望者挙手さんやバイク好きの学生時代の友人を思い出しました。

そして、新聞には二輪車専用のETC利用による「周遊プラン」の広告が掲載されておりました。

ツーリングに最適なエリアが3つ設定されており、なかなか面白いなと思いました。

2件のコメントがあります → まだまだコメントお待ちしてます!

15分500円のパーキング

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2017年7月12日 19:21

暑中お見舞い申し上げます…

とは、梅雨が明けてから言うべきフレーズ。
しかしながら、フライング気味に口にしたくなる今日この頃の猛暑。

今週は東京都心の再開発の槌音で賑わう某所で仕事をしているが、コインパーキングの高さに驚愕した。
しかも、最大料金のある所や、単価の安い枠は全て満車…

不本意ながら、15分500円というスペースに停めざるおえない状況に閉口した。
こんなところで引き合いに出すのも、これまた不本意だが、専務車掌の某県実家近くの私鉄終点駅前は、1日停めて600円ほどだ。

駐車料金を気にしながら、所用を1時間余りで切り上げたものの、精算額は2500円也。
もちろん、それは立替えるのみで車掌長の懐には影響しないが、何か解(げ)せない…

最近は80年代後半から90年にかけてのいわゆるバブル景気を超える景況とのこと…
人手不足が言われて久しいが、現に働く側にとっては、「どこが好景気?」と思ってしまう。

大企業の内部留保も過去最高のようだが、働く者への分配は雀の涙にも満たないのが実感だ。

働く人間など、使う側にとっては、単なる「道具」「消耗品」なのかもしれない。
安く順応に使える無抵抗な若者の方が、今の使用側には扱いやすいのだろう。

本来であれば「褒美」とは、他者や目上の者から与えられるモノだと思うが、それが乏しい、或いは期待できない今日日(きょうび)は、自分で自分にご褒美を与えるという、何とも慎ましいというが、「セルフ」時代もここまで来たか…と嘆かわしい状況になってしまった。

伸び悩む給与で、かつ、ご褒美も評価もセルフで…
どんなに「働き方改革」が叫ばれても、真剣に取り組もうとしない財界や政府にしてみれば、そんなささやかな行動を、せせら笑っているようにも思える。

上述の15分500円のパーキングも、個人で停められるものなら停めてみろ!、と見下されているようで、その街全体が虚しい空間として目に映り、長居したくない気持ちになる。

おそらく、東京オリンピックという祭りが終われば、大暴落するであろう地価やマンション、ひいてはこんなコインパーキングの異常相場も、その時になって振り返れば、何の実態も無い徒花(あだばな)だったと思えるのだろう…

今は堅実に暮らして「吉」。
そんなことを思わされた、クレイジーなコインパーキングの話…
 

 

投了

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2017年6月27日 05:27

忙殺だった6月が終わろうとしている。

6月は2、3ヶ月あったような気もするし、2、3日だったような気がしないでもない…
そんな感慨の月であった。

そんな想いに耽っていたら、将棋界で偉業を成し得た14歳のニュースが不意に飛び込んだ。
藤井四段の29連勝だ。

最年少棋士として話題に事欠かないが、人間は年齢でなく、その「人」にこそ魅力や凄さ、脆(もろ)さや弱さがあり、それらが「人間的」であることの証なのだろう…

昨今は、将棋の世界においても、コンピューターの方が人間よりも優れていることが実証された。
アナログ人間の車掌長としては、面白くない話だ。

しかしながら、将棋における人間の魅力は、自身で負けを認める「投了」にあると車掌長は思う。

競技スポーツの世界には、審判員やレフリー、行司というように、勝ち負けを判断する人間が存在する。ときに、審判も人間である以上、ジャッジに誤りもある。

だが、ルール上は審判員の判断を「是」としなければ、勝敗がつかないし、混乱も起こる。

その点、将棋の「投了」は明快だ。
自身が相手に対し、「負けました」「参りました」等の言葉を伝え、負けを自ら認めなければならない。

これは勝負の世界において、己の力の無さ、足りなさを痛感する一言だ。

車掌長は勝った藤井四段も凄いが、投了した側の諸々の感慨も想像した…

翻(ひるがえ)って、車掌長自身も日常生活において、己の力の無さを省みて「投了」を意識する謙虚な、潔い心持ちを大切にしたいと思った。

もちろん、それはわざわざ口にして言うような大袈裟なものではないが、「心持ち」として、意識していると「慢心」や「驕り」から起きる災いを回避できるのでは…と感じる。

四段ならぬ余談になってしまったが、素直に藤井四段の快挙を祝福したい。

 

 

城の日

カテゴリー:④番線:日々雑感方面 2017年4月 6日 20:34

今日は城の日

4月6日の語呂合わせで、1991年に姫路市が制定したとのこと。
朝、仕事に向かう車で聴いたラジオが、そんなことを言っていた。

車掌長も城は好きだ。
特に、小学生の頃はプラモデルの城を作るのに夢中だった。

ちなみに最初に作った城は、小学2年生の時の岐阜城。
現童友社の「名城シリーズ」で、山城を再現した情景に惹かれ、思わず親にねだってしまった。
たしか、1,300円だったように記憶しており、子ども心にも高額だったと思った。

なお、一人旅で訪れた最初の城は、中学1年生の松本城だった。
これも小学生の頃にプラモデルで作ったが、松本城内堀に架かる朱塗りの橋が印象的で、ここを渡ってみたいと憧れていた。

以降、色々な城を訪れたが、城は桜も美しい場所が多い。
中でも、弘前城の桜を初めて見た時は、圧巻の想いであった。

以前勤めていた病院のO医師と一緒に出張で訪れたが、O医師は弘前大学の出身で弘前城の桜の美しさを、かねてより聞いていたが、夜桜がこれほどとは…と舌を巻いたものだった。

今度、訪れてみたい城は「備中松山城」だ。
天守の現存する山城としては、標高が最も高い場所にあることで有名で興味がある。

ところで、昨日4月5日は「哲×鉄」開設6周年であった。
本来は昨日、このテーマで乗務日誌を綴ろうと考えていたが、仕事の超繁忙期のため、全く気持ちも時間も余裕がなかった。

時刻表アーカイブ各号の紹介を完遂させるには、まだまだほど遠い「哲×鉄」だが、今後とも、気ままに、気ながに、お付き合いいただければ幸甚だ。
 

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